申し訳ございませんという話

(『サインハザード』のネームが)1ま〜い……2ま〜い……3ま〜い……どうも庄司創でございます。

2年前にネームのご感想を募集した「サインハザード」という作品なんですけども、その後も1年以上はネームを描き直しておりました。

アフタヌーン誌以外の編集さんにも見ていただいたりですね、一般のアニメ企画募集に応募したりもしたのですが、結果、商業化にはいたりませんでした。

それどころか、自分で満足の行く第一話にさえまとまらなかったんです。試作ネームを読んだりご意見をくださった多くの皆様、申し訳ございません!


「えっ、どこが悪かったの。」という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それはわたくし本人が申し上げるのは非常に難しい。

まあ将棋の世界で「長考に好手なし」と言うそうですけども、私の読みの力か、決断力か、センスか、人の話を聞く力か、所属する宇宙が悪いんでしょうね。宇宙のせいかな。

その後10回ほど描き直したネームをお見せするかどうかも迷ったんですけども、まあそんな中途半端なものをお出ししても楽しんでいただけないでしょうから、しまっておきますね。それらのネームから、今後の作品に生かす部分があるかもしれません。


生活の方は、とある事情によりご心配いただかなくても、だいたい大丈夫でございます。一部ご心配いただきまして、たいへん恐縮です。ありがとうございます。

ときどきあの、“漫画家残酷物語”みたいなこう、業界に翻弄される漫画家さんの苦労話なんかを読みますけどもね。

私の場合はもう、完全に自己責任でございまして。怪電波を受信して描いているようなものでして、なかなか治りません。


ハルタ 2018-NOVEMBER volume 59 (ハルタコミックス)

まことに運よくと言いますか、ありがたいことに、その後数社の編集さんにお声をかけていただきまして、最近はエンターブレインの「ハルタ」誌に掲載すべく、24ページの読み切り短編を描いておりました。

これを皮切りに執筆が続けられたらいいなあ、というくらいのかんじでございます。

発売中の11月号に描き下ろしの見開き予告が載っておりまして、読み切り本編は来月、12月の号に掲載となります。


それのお話をしますと、「モップゥ」というタイトルです。予告でも一目瞭然なんですが、「サインハザード」とはだいぶ毛色が違います。

三文未来の家庭訪問」とか「白馬のお嫁さん」の、コミカルなパートだけみたいな感じの、かわいいお話となっております。多分。あと、ちょっとサインハザードの要素がございます。やはり同じ作者でございますので。

サインハザードはモップゥになったと言うと怒られるかもしれませんが、もしご興味を持ってくださる方は、どうぞよろしくお願いいたします。

いやあ、ほんと申し訳ございません。ハルタ読者の皆様、どうもこんなのがチラッとお邪魔いたします。

メールはこちらまで: sugio0089@yahoo.co.jp