日高農場から

2016-12-10 年末です

 3か月も放置プレーをしてしまいましたが、この時期、デントコーンやら、何やら(いったい何かは、御想像してください。)で忙しく、書き込む時間がなかなか出来ませんでした。 書いた記事をバックアップする前に消してしまい、心が折れてしまったことが最大の原因でしたが…(今日も写真を忘れてしまいました) デントコーンは、近年ないくらいの大不作で、例年の30%減、タワーサイロの2/3ほどしか詰め込むことができませんでした。 昨年の収穫量が多かったおかげで、来年の収穫時期までは、なんとか持ちそうですが、質の点では、疑問符?が多くつきます。不作の時の作物は、質も悪いことが多いので(細胞壁が弱いとか、でんぷん量が少ないとかいろいろ原因がありますが)、牛への影響が心配されます。特に泌乳初期の牛の病気が心配されるので、多く獲れた良質の1番草でうまくコントロールしたいと思っています。

 和牛市場ですが、先月は、少し下がったようですが、今月は、年末ということもあるのでしょうが、高めに感じました。 今月、去勢1頭だけの出荷で、316日で296kgとかなり小さめ、それでも、83.7万円で落札して頂きました。

 病気は、全くしなかったのですが、隆乃国×北平安の血統で、生時体重が30kgと軽かったことが大きかったかな思います。 先月、出場した雌2頭も、320日前後で286kg前後と軽く(3頭とも同じ牛群で管理)、この牛達も、生時体重が27kg程度かなり軽かったのが、原因だと思います。、やはり、生時体重が30kgを切ってしまうと、しかも、それが1月、2月の厳寒期だと、どうしても、体重の伸びが悪くなってしまうようです。 増飼、分娩房の壁、ヒーターの設置、独房への移動を早めにして、出来るだけ大きな仔牛を産ませ、生まれてからは、体温をできるだけ維持できるような環境を提供するように心がけています。

 1月から12月まで、28頭の素牛を販売しました、去勢は、年初めから好調で、80万円を一度も切ることなく落札して頂くことが出来ました。(今月は、少し、ヒヤヒヤしましたが)雌は、もう少し安定した落札価格にしたいと考えいます。来年は、30頭以上出場できるように頑張りたいと思っています。(で、いきなり、1月の市場は欠場です。 でも2月、3月は4頭ずつの予定です)

 乳牛も毎月1頭づつ分娩が続いております、4産目以上の牛が多かった為、起立不能の牛も出てしまい、大変でしたが、今は、順調に搾乳しています。また7産目の牛は、生涯乳量が8万キロを越えており、今回の乳期で達成できるかもしれません。(430日で2万キロ絞った実績がある。)また、今月分娩予定(8産目)の牛は、9万キロ越えており、分娩さえ、無事に終えることが出来たら、10万キロは達成できると思います。昨年、日高農場で初めて10万キロの牛を出しているので、続けて出してみたいと頑張っております。

 また、来年早々、シドの仔が、分娩します。能力が高過ぎ、乳房が大きくなりすぎて、体型得点が最近悪いので期待してます。(5月にも、1頭シドの仔が分娩します。日高農場産で、アットウッドとコントラストの仔もいます。 今までと方向が違うような…)

2016-09-10 台風

北海道を襲った台風の影響は、甚大で、ここ日高でも、牛舎内に水が入った所、牧場に入る農道が崩れ、一時孤立したり、集乳車が入れず、牛乳を廃棄しなくてはならない所が出るなど多くの被害がありました。

 特に清畠周辺は、高波の被害で多くの家屋が浸水し、周辺のJR日高線も線路、鉄橋が大きく破損し、復旧の見込みが立たないほどの損害を受けています。(去年からの被害だけでも、復旧の目途が立たなかったのに、今回の台風の被害でさらに大きな被害を受けたのですから、今後の話し合いは、さらに難しくなるのでしょう…)

 日高農場の被害ですが、耕作のかまぼこ型倉庫のシャッターが全壊、f:id:hakkou-hidaka:20160901151652j:image:w360:right

フリーストール牛舎の屋根の一部が剥がれかけた(そのまま修理できる程度)場内の農道の一部の表土が流された程度で済みました。f:id:hakkou-hidaka:20160824102650j:image:w360:right

 デントコーンも何とか倒れずに済みましたし、築50年近く立つ本牛舎の屋根、経年劣化の目立つフリーストールのカーテンは無事でした。

 場内の計測器では、1時間の最大雨量は48mmを示し、1日の雨量は170mmを越えました。 最大風速17m/s、最大瞬間風速23m/sでした。

 この中で、被害がこれだけで済んだのは、農場が高台にある、防風林に囲まれている等、地理的(環境)にかなり助けて貰っていることが大きいと思います。

 多くの農家が被害を受け、大変な状況の中、今週、市場が開かれました。 今回も先月に引き続き1頭だけの出場です。

 台風の影響も心配しましたが、価格は、高値のまま。

今回出場した牛は、美国桜×安茂勝(297日 318kg)と少し軽めでしたが、期待育種価がBAAAAAだったので、体重の割には、高めの83万円で落札して頂きました。

 下がる、下がると心配しながら、高値安定のの相場ですが、今後はどうなるのでしょうか。

 先月発表された統計では、1年間に廃業する肉牛農家は2500戸、酪農家は、700戸を数えます。 また、酪農家が肉牛を交配する率が30%を超え、特に内地では50%にもなる現状は、将来の不安を駆り立てます。(素牛価格の暴落、乳牛の不足…) 年間繁殖計画も良く考えないといけません

2016-08-13 デントコーン

 毎日、暑い日が続きます。 日高農場の気温計は、百葉箱ではないので、直射日光の影響が大きく出ますが、それでも、最高で34度を記録しています。 牛さんも日中のこの日差しなら、ぐったりなので、夜飼の後、パドックに出しています。先週まででしたら、夜でも気温が高かったのですが、今週になって、ようやく、夜は、20度まで下がってきました。 少しは、牛も楽になったようです。日高の夏は、だいたい、お盆前後までなので、あと1週間ほどは、牛には我慢してもらわないといけません。 

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 写真は、日高農場のデントコーン畑です。 まるで、波打っているかのように成長の度合いが違います。 手前のデントコーンなど腰ほどの高さしかありません。6月、7月の気温が低かったのと日照時間が短かったことが原因でしょう。 日高農場の記録を見ると、昨年、1年間の総雨量は、1083mmでしたが、今年は、今現在で905mmですから、いかに今年、雨が降っているかわかると思います。(ちなみに6月の総雨量は、292mm(昨年は、67mm)7月は、223mm(昨年は、124mm)でした。)この暑さで、いくらかは成長し、今週になって、穂も出始めました。 収量は、あまり期待できないかもしれませんが、結実だけでもうまくいってほしいと思います。

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 さて、今月の市場の報告です。 今月は1頭だけの出場です。 もう1頭いたのですが、こちらは後代検定牛だったので、直接ジェネティクス北海道の白老牧場へ旅立っていきました。

 夏の相場下がると言われていますが、下がってはいないようです。今回、出場の牛は、勝早桜5の去勢で(322kg、268日)ですが、今回11産目の牛の仔です。落札価格は、84.1万円と高齢牛の仔は、安く落札されるのですが、80万円オーバーで落札して頂きました。当農場、初めての高等登録の牛(福栄×北国7×8)で、高齢ですが、まだ現役です。今も諒太郎を受胎中です。

 当場には、3頭の高等登録牛がいますが、どの牛も6年前に7頭で始めた基礎牛です。今いる40頭の繁殖牛のほとんどがこの子孫になるのですが、特にこの3頭は、思い入れあって、なかなか廃用に出来ないのです。繁殖できる間は、このまま、残していようと思いつつ、落札価格が安くなれば、廃用も検討しなければなりません。 今回は、他の牛と変わらない落札価格だったので、良かったです。

 平成16年生まれ(名前は”みつき”と言います)、いつまでも、頑張ってくださいね!

(因みに、当農場最高齢家畜は、シェットランドポニーの昭和63年生まれ28歳です。 こちらも元気いっぱいです。)

2016-07-18 一番草終了

 先週で、漸く一番牧草も終了しました。

天気予報が、ころころ変わり、1週間は、無駄にしたかもしれませんが、先週1週間は、連日の晴天で、30町ほどの採草地の収穫が出来ました。 新型トラクターの能力と学生達が頑張って、テッターをかけてくれたおかげだと思います。(日高農場では、札幌農場の5倍から10倍の面積の圃場を管理しなければならないので、より現場に近い実習ができたと思います。) 

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牧草の収量も、前年の1.5倍ほどあり、単純に刈遅れによる収量増加でもないようです。 6月の天候は悪かったのですが、5月は、比較的気温が高かったので、牧草の伸びは感じるほど悪くなかったのかもしれません。(ただ、デントコーンは、成長が遅れてます。ここ最近、気温が高いので回復はしてきています。)これで、1年間、牧草の心配はしなくて良さそうです。

 和牛の市場の結果ですが、何とか平均価格を頑張っております。 市場の状況も、100万円越えの牛もいるので、平均価格は、高めに移行していますが、少しでも、マイナス要素(体重が軽いとか、系統が少し古いとか)があると、平均価格を大きく割り込むようになってきました。

 今回は、3頭を出場させ、百合勝安×北乃大福(307日 341kg)81.1万円、芳之国×福安照(300日 341kg)84.6万円、美津照重×茂花国(281日 340kg)82.9万円でした。 今回は、前回より体重もしっかり乗っていたので、価格も高めに落札して頂けました。

 学生の作業も中盤となりました。1年生の日高農場の交代作業も先週で終了し、2年生も、今週終了すれば、人工授精師の講習となり、その後夏休みになります。

 その為、慌てて牛舎内の塗装を学生たちにしてもらいました。 

 単純な塗料ではなく、デオドラントゼオという珪藻土含有の塗料です。f:id:hakkou-hidaka:20160629171135j:image:w360:right

 石灰乳塗布は、発熱など問題がありましたが、この素材にはなく、アンモニア吸着など脱臭効果も期待され、珪藻塩のおかげで調湿効果もあり、牛舎内を涼しくすることも期待できます。(これからは、湿気で牛舎内がべちょべちょになるのを防げる??) 消石灰も含まれているので、雑菌抑制効果もあります。

 スプレーで塗れるので、今までローラーで塗っていた作業時間も短縮でき、牛舎内もかなり明るくなりました。

2016-06-30 牧草

 天候の隙間を縫って、先週2haほどですが、ようやく牧草を収穫しました。 f:id:hakkou-hidaka:20160624083014j:image:w360:right

今年は、新型トラクターの導入(これも、アタッチメントの問題で、完全に稼働するのに1週間近くかかりました。今は問題も解消し、その能力は、時速10kmで作業し、最大1時間で5haほど、刈り取りができるそうです。なんとも、おそろしい機械です。)で、効率的かつ適期での刈り取りができると期待していたのですが、天候が、安定しないため、折角の新型トラクターなのに、全く、飾り物状態でした。 漸くの晴れ間で、昨日今日で、22haの収穫を予定しています。

 この時期は、休みになれば、馬の運動を兼ねて、農場内をトレッキングしています。各牧草の圃場も馬で廻って、牧草の成長度合いを確認しているのですが、(車やバイクと違い、タイヤがないので草を傷めない???)このほど、農場内に、新しいトレッキングコースが出来ました。

 日高農場の総面積は120haと広大ですが、実際に使用しているのは、半分ほどで、残りは森になっています。

 昨年から、この森の維持管理の為、間伐材の伐採が行われており、その為の道を馬で歩いているのです。f:id:hakkou-hidaka:20160619162329j:image:w360:right木の搬出の為につけた道なので、目的意図とは違うのですが、ほとんど手付かずの森なので、意外に楽しい散策

です。この道を通って、分場の圃場に行っています。

 気温も低く、雨も多いですが、頑張って牧草を収穫したいと思っています。