ET


昨日、和牛のETの仔が生まれました。
 隆乃国のETです。 隆乃国の母牛としての評価は、まだ、はっきりしていませんが、農場では糸系の育成牛として美国桜、隆ノ国の2つを残しています。 芳乃国は、市場評価も高いので、サイズさえ大きければ問題ないのですが、若干、牛として、弱いかな感じています。(大体、そういう仔牛は、小さい。) そこで、美国桜、隆乃国を2頭ずつ残してます。(美国桜は、肉質よさげだし、隆乃国は、交配しやすいとの考えです。)
 糸系は、サイズがまちまちと言う感じがして、思った通りに牛が出ないことがありますが、今回は、受精卵の良血なので、期待しておりました。 
ホルに受精卵を入れる場合、ホルの母親の成績が悪い牛に限っています。(乳成績が悪いもの、乳期途中で廃用になったものなど)
 今回のホルも、母親が初産で事故廃用の為、購買に掛けにくかったので、卵を入れました。 
 予定日の5日遅れで、生まれました。 体長、体躯問題なしの42kgもある雌で、保留牛に決定です。
 しかし、ここ最近、和牛の分娩が大変です。
 先々週、失位(前脚両方が、巻き込んでいた)の為、死産にしてしまい(こう言う時に限って、義平福という大きな仔が入っている。)ましたが、今回もおなかが上を向いている失位で、早めに気づいたのおかげで、整復して産ませました。 和牛の仔なのに42kgもあり、ホルの初産でも少し難産気味でしたが、無事に産ませることが出来ました。
 和牛の分娩は、ホルに比べて楽だと言うイメージがありましたが、ここ最近の和牛の仔のサイズは大型化しています。難産で死ぬ話もよく聞くようになりました。
 乳牛と違い和牛は、仔牛を殺してしまうとなんの利益も出せません。
これからも、分娩には細心の注意払って対処したいと思います。