体格審査


体格審査が今週、行われました。前回の牛群の成績は、3本乳頭など事故の影響もあって、悲惨な点数でしたが、今年は、初産牛に関しては、復活した感じです。 三頭で平均81.7点です。種牛は、ミューラル、レオ、スパークリングの3頭です。体格は、皆81点以上でしたが、乳房が80点以下と低めでした。 付着が弱い、底面が低いなど、乳量は、皆10,000kg程度出ているので、致し方無いのかなとも思っておりますが、もう少し付着が高い方が望ましいでしょう。今後の改良が求められます。(で、ブレディを注文いたしました。 乳量は、マイナスですが…乳房は、良さそうなので。) 来年度は、アバロン、ゴールドロイ、シドが初産では、分娩予定です。(写真は、今回、審査を受けた初産です。もう少し高ければ…) 
 日高農場の搾乳頭数は、12頭前後ですから、ここにきて、かなり牛が入れ替わる予定です。和牛の生産が、安定してきたので、乳牛の育成牛の販売に依存する必要がなくなったことが最大の要因です。 また、受精卵移植も行っているため、どうしても受胎率を考えると未経産への移植がメインになってしまう事もあります。(和牛の育成牛は、美国桜、安福久、百合茂と良い系統になりましたので、もったいなくてできません。) 
 デーリィマンの記事にもありましたが、15年の乳牛の雌仔牛の数が前年比で1万6000頭ほど減少しているそうです。和牛の価格が高騰しているのですから、皆、受精卵(本当に、手に入り難くなっています。)、F1の生産になるのは、仕方がないです。実際、うちでもそうなのですから。       
 今後の対策しては、効率的にメスを確保できる判別精液しかなく、受胎率を向上させるためには、管理技術を向上させなければなりません。 TPPの畜産関係で一番影響を受けるのは、酪農です。受胎させることが求められ、また、乳房炎、周産期病への対策も重要になり、長命連産が求められるようになってくるでしょう。今後、生き残っていくためは、繁殖、管理技術の向上は、必須です。
 和牛の仔牛なんて、今80万円ですから、殺さないように、病気にしないように大変です。ヒーターに、服に、フカフカの麦稈、今度は、麹を給与することでプロバイオティクスの導入も検討中…もう、新しい技術は、良さげだったら、即、導入… 死んでしまえば、”ゼロ”ですから。 
 和牛は、この5年が大変でした。 酪農は、TPP後、5年、10年後が大変なると思います。 生き残るための対策が必要です!!