地震の現状

地震後の日高農場の経過と現状報告です。
 前日の台風も影響も残っており、(最大瞬間風速30m/sで堆肥舎の屋根が半壊)、その後片づけを終わらないその夜の午前3時8分に地震が発生しました。
 下から突き上げるような地震で、阪神淡路(妻が経験者)と同じような大きさだとわかりました。 すぐに学生、職員の安否を確認し(全員ケガ無し)、さらに農場内を状況を確認を始め、牛、馬とも問題なく生き物すべての安全を確認しました。
 建物の一部で破損、ひび割れなど見られましたが、大きな損傷なく、日常生活に影響はなさそうでした。 しかしその後、停電が発生。 牛舎の作業中、最重要の搾乳ができなくなってしまいました。 また、バーンクリーナーも作動しない為、取りあえず、牛、馬は、外に出てもらうことに。 井戸水がポンプアップされない為、急遽、上水道に回路を接続し、動物たちの水を確保しました。(一部の牛舎は、バケツリレーで足しました。) 電気がないけれど、ガス、水は使えたため、学生たちは食事は温かいものを食べることができました。
 緊急事態の為、学生の協力を得ながらなんとか牛達に餌、水を給与することができました。 農協さん協力で、ポータブルの搾乳機で何頭か搾乳し、その日の夕方までに、知人の協力で200V電源を確保でき、なんとか全頭の搾乳、バーンクリーナーの稼働まで可能になりました。
 地震当日は、電力がなかったですが、職員のハイブリッド車トヨタは素晴らしい)で、電源を確保して、シャワーだけ浴びれるようにしました。
 2日目の昼には、電気が回復しましたが、代わりに夕方から上水道が止まりました。
 牧場は、井戸水なので、取りあえず、牛舎から寮までホースで水を引いて、水を確保、自動販売機も稼働しているので、飲み物は十分あります。
 食事も、牧草シーズンということもあり、多めにストックしており、しばらくは問題なし、今日、農協ルシナも開店し、鶏肉、豚肉等生鮮食料品とお米を購入して確保しています。野菜は、寮の裏で多くを栽培しているので、こちらも問題ありません。
 余震は、続いていますが、割れたガラスや故障したボイラーは地元の業者に修理され、ひっくり返った棚類も整理されました。 今日から、生乳の出荷も始まり、ほぼ、日常の生活に戻っています。(学生たちは、中止になるかもしれない共進会のトレーニングも始めました。)
 札幌に学生を戻すことも、検討しているのですが、高速道路が不通だった為、震源地の厚真を通過しないと行けないこと、札幌自体が、物流が停滞しているなどの理由で、こちらでもうしばらく様子を見ることになっています。
 日高町内では、住宅の倒壊、死者もなく、大きな被害はないようです。
しかし、小学校では、地割れ、ショーウインドーが割れたり、少なからずの被害は出ています。  車の燃料(2台は満タンにしてあります。)は確保してあり、緊急時には、すぐに退避できるよう対応しています。