Plus value notebooks

Plus value 社長&NPO法人サイクリストビュー 理事長 森脇博史の業務録

日帰りで直島へ。

hakthakt2008-10-12

実は、地中美術館のパンフレットを美術館で見るまで、直島が香川県だとは知りませんでした・・・。でもマジで良かった!!


さて、昨日のレセプションパーティとはうって変わって、本日は家族デーとしました。どこに行くかは、昨日まで全然決めてなかったのですが、予算も限られていますし、日帰りで県外という事で、自分が行きたかった、瀬戸内海に浮かぶ「直島」に行くことにしたんです。→http://www.naoshima.net/←最終決定は昨晩の8時過ぎだったと思います。


朝、7時半過ぎに我が家を出発して、10時半過ぎには岡山県玉野市宇野港に到着する。ここから直島はフェリーで10分ぐらいでして、それと、直島が岡山に本社がある「ベネッセ」によって地域振興がなされていることを知っていたので、当然岡山県だと思っていたわけです。フェリーには車を乗せず、大人2名小人2名で乗船。11時過ぎに出発して、15分足らずで到着。ま、当然です、宇野港のから目と鼻の先にある島が「直島」なんですから(笑)。


フェリーで宮の浦港に到着後、すぐに町営バスの「地中美術館」行きに列ぶ。なんかフェリーの時からもの凄い人ヒト・・・しかも家族連れは皆無でして、若いカップル、女性グループ、高齢夫婦といった方々ばかり。なんか家族連れは我が家ぐらいかなといった感じ。凄く不思議だったんですが、施設に入って判ったんです。


町内バスは、直島を時計回り気味に回り終点の地中美術館に向かいます。途中「家プロジェクト」とか見たい場所もあったけど、とにかく地中美術館を目指して狭い町屋の通りをクネクネと曲がりながら進んだ。約30分ぐらいで到着したけど、チケットセンターのもの凄い人ゴミを見て萎える・・・。なんと入場が約1時間半待ちの状態で整理券を配布していたんです。


自分達が到着したのが11時半過ぎ。貰った整理券は13時からのもの。昼食も摂らずにきたので、辺りの見渡すも山ばかりで何もない。チケットセンターのスタッフに来たら、一つ手前にバス停にあったベネッセハウス(ミュージアム)で昼食が摂れるとの事。しょうがないので、そこまでの約1キロ弱をこどもたちと歩いて戻った。


歩いてみる直島はそれは素晴らしい島だった。景観もさることながら、余計な雑音がしない中を歩くのは心がマジで癒される。ここの観光はバス&ウオークが中心なので、皆歩いている、しかもカップルで(笑)。面倒くさいなんて感覚は直ぐに消えてしまい。海を渡ってそよいでくる潮風が心地いいなかを、ベネッセハウスに向かった。そして12時過ぎに到着。


ベネッセハウスは、世界的な建築家である安藤忠雄氏が全体設計した直島文化村プロジェクト・ベネッセアートサイト直島の中核施設だそうです。 丘の上の本館・ミュージアム棟(旧称直島コンテンポラリーアートミュージアム)、宿泊専用棟「オーバル」、海辺の宿泊専用棟「パーク」「ビーチ」で構成され、「自然・建築・アートの共生」をコンセプトとして設計されております。館内のミュージアム、共有エリア、客室はもとより、ミュージアム棟とパーク棟を結ぶ林間、浜辺まで、芸術作品の展示スペースとなっているんだそうです。ここは、地中美術館とともに、世界各地の新聞や雑誌で紹介されており海外での注目度も高い施設なんですね。詳細はこちら→http://www.naoshima-is.co.jp/←。


着いてから、入場料を払い、中のカフェで簡単な昼食を摂ってから。美術館を回る。正直すべてが、現在建築デッサンや現代アートなので、こどもたちにも、僕らにも???的なものも多い。でもこの直島の景観に併せて、自然と調和の取れた建築デザインは素晴らしい!!感激でした。添付の画像左上の中で、石の上で寝そべっているのがミュージアムの展示物なんです。そんなゆったりとした時間を過ごして、再び歩いてお目当ての「地中美術館」に向かった。地中美術館はこちらhttp://www.chichu.jp/j/


地中美術館は館内の撮影が一切禁止されていて、画像の紹介はできませんが、チケットセンターが画像右上のものです。この美術館こそ是非見たかったんです。これも安藤忠雄氏の設計でして、自然との調和を基本に作られております。詳しくは上記の公式サイトで確認ください。自分も家族も、ジェームズ・タレル氏の作品にマジで感激!!特に、「オープン・フィールド」と「オープン・スカイ」は必見の作品です!!是非見て欲しいですね。


この美術館に流れる時間は、やはりカップルとかグループで行くべきものです。見て判らないこどもたちが騒ぐのは絶対のタブーですね。しかし素晴らしい美術館でした。自分も学生の時にフランスに2回、イタリアに1回行ってそれこそ名だたる美術館も見ましたが、この美術館は過去のトップ3に入るものでした。特に建築関係の方や、デザイン関係の方には絶対のお勧めスポットですね。結局、正味2時間ほどじっくり鑑賞し、家族全員楽しめたのです。美術品はどれも長蛇の列でして、館内も、大渋滞でしたが、それが気にならない素晴らしさがあったんだと思います。


その後は、バスではなくて、バスのコースとは反対の方向へ歩いていき、港に向かいました。(画像左下)その道も素晴らしい景観の中を歩いていきます。正直こんなに良い場所とは思わなかったので、今度は1泊2日でのんびり歩いて観光するといいねとか嫁さんと話したりです。逆コースだと歩いて30分でフェリーの着く宮の浦港に着きました。フェリーまでの返り時間は、港にあるアートオブジェでこどもたちは元気に遊んでましたね。(画像右下)そんなこんなで4時半過ぎに宇野港に到着し、高速を飛ばして7時半には帰宅。素晴らしい日帰りの旅となりました。


行きたかった直島が、イギリスの旅行雑誌”CondeNastTraveller2000.3”で「世界の行くべき7つの場所」の一つとして紹介のあった島だという意味が、ホントマジで納得できるものだったんですから。
中山うり=夕焼け空に摩天楼



フェリーで離れる時には、ちょっとだけ夕日になりかける頃でした。あの地中美術館は、きっと夕焼け空にぽっかり浮かんだ摩天楼のようでしょう。その時にみる「オープン・スカイ」は涙ものに違いない!!