白亜森 かつては音楽雑感+

2012-02-10-金 大平シロー 朝比奈隆の「ヴァルキューレ」

[]ワーグナーヴァルキューレ

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1985)

というわけで、全部聴き終えたが、基本的な感想は第1幕の時と変わらない。

しかし、オケを前面に出すのは良いが、声が聴こえなくなる部分があるのはさすがにまずいだろう。

しかし、それを補って余りある好演であることは確か。

普通ならだれる第3幕後半も、軽快なテンポで乗り切っている。

[]「いろんな こ と」

大平シローが亡くなったそうである。

ほぼ同世代としては寂しい限り。

サブロー・シローの

「何考えとんねん」

「いろんな こ と」

「ひとつにせい、ひとつに」

のやりとりは、大好きだった。今でも、ちょくちょく口に出てしまう。

2012-02-09-木 「幻想と怪奇」

[]幻想と怪奇 全3巻 ハヤカワ文庫

創元の「怪奇小説傑作集」を読み終わって、長らくつん読状態だったハヤカワのアンソロジー「幻想と怪奇」をやっと読み始めることができる。

こちらはより現代に近づき、レイ・ブラッドベリ、ローバート・シェクリイフィリップ・K・ディックシオドア・スタージョンクリフォード・シマックフレドリック・ブラウン等、SFファンにもお馴染みの名前が見え、楽しみである。

ちなみに、現在出ている新版は、巻数が振られていないが、代わりにサブタイトル「ポオ蒐集家」「宇宙怪獣現わる」「おれの夢の女」が付いている。

これが終わると、ようやく「日本怪奇小説傑作集」だ。

2012-02-08-水 朝比奈隆の「ヴァルキューレ」

[]ワーグナーヴァルキューレ」第1幕

朝比奈隆指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団(1985)

本当は全部聴いてから書くはずだったが、第1幕があまりに良かったので、途中経過として書く。

ラインの黄金」では、オペラの性質上からか、オケが若干控えめな印象だったが「ワルキューレ」になって、朝比奈さんはいよいよオケを前面に押し出し始めた。

オケ主導の「ワルキューレ」のなんと心地よい事か。歌手陣も健闘している。今まで聴いた「ワルキューレ」第1幕の中でも、最上の部類に入るだろう。第1幕終了後の聴衆の熱狂的な拍手と歓声が、それを物語っている。

2012-02-07-火 「ラインの黄金」聴き比べ

[]「ラインの黄金」聴き比べ

我が家には「指環」の全曲盤は、世評高いショルティ盤やベームバイロイト盤は無い(が、必要性も感じていない)ので、そこらへんはご承知おきいただきたい。

それでも、激情のフルトヴェングラーのRAIローマ盤(1953)軽妙と分かりやすさのクラウスのバイロイト盤(1953)息遣いの自然なクナッパーツブッシュバイロイト盤(1956)と、三者三様に良い演奏が揃っていると自負している。

朝比奈さんの「ラインの黄金」を聴いて、上記三種をざっとではあるが聴き返してみたが、朝比奈盤が上記三種に比しても、決して引けをとるものではない、と実感した。

クナッパーツブッシュは息遣いの自然だが、朝比奈さんは、音楽のありようが自然だ、という感じがした。これ以上にうまい表現が見つからないのだけれど。

2012-02-06-月 オノレ・シュブラックの消滅

[]オノレ・シュブラックの消滅 (1910)

ギョーム・アポリネール

創元の「怪奇小説傑作集」(こちら)は、1〜3巻が英米編、4巻がフランス編、5巻がドイツロシア編、という構成だが、現在4巻まで読み進んだ。

さすがにフランスは英米とは一味も二味も違うなあ、と思っていたら、以前早川書房の「世界SF全集」を図書館で借りた時に触れた「オノレ・シュブラックの失踪」(こちら)が「オノレ・シュブラックの消滅」というタイトルで収録されていた。