太陽と戦慄(LARK'S TOUGUES IN ASPIC)

フリップ御大曰く、クリムゾンの最高作は「宮殿」「太陽と戦慄」「ディシプリン」であると。おおかたのクリムゾンファンもだいたいそう思っているであろう。確かにこのアルバムでクリムゾンはまた前人未到の世界へ踏み出している。
だが、あえて言わせてもらうとこのアルバムにおいてはメンバーの演奏が未だこなれていないと思う。「放浪者」をUSAライブ、「イージーマネー」を「夜を支配する人々(ライブ)」また「土曜日の本」を自作の同傾向の曲「夜を支配する人々」(こっちは曲名)と比べてみればどうしても前者に物足りなさを感じるのは私だけではないはずだ。

暗黒の世界(SATRLESS AND BIBLE BLACK)

前作と次作「レッド」にはさまれて、このアルバムも損をしているのではないだろうか。わたしこの時期のアルバムに優劣はつけたくない。むしろ演奏のすばらしさはこれが一番ではないか?(大半がライブ音源というのも脅威である)フリージャズならぬフリーロックの形が実はこのアルバムで整ったような気がする。実は後期3枚で1番好きなのであった。

レッド(RED)

すばらしいアルバムですねえ。(結局全部いいんじゃん)
最近のフリップ御大は、このころのヘビーなサウンドが人気があるからと再現しようという妙な勘違いをしているがあれはいただけません。もう何も書きたくなくなってきた。だまって「スターレス」を聴くべし。