2008-08-30 おわら風の盆
二百十日(にひゃくとおか)は、雑節の一つで、立春から数えて210日のことで、毎年9月1日前後。季節の移り変わりの目安となる「季節点」のひとつです。閏年である今年は8月31日に当たります。
昔はこの日は台風が多いとされていて、八朔(旧暦8月1日)や二百二十日とともに、農家の三大厄日とされています。
ちょうど、この頃は稲の開花期にあたり、強い風が吹くと花粉が散り、実りが悪くなることから、二百十日をひとつの目安として警戒をうながしていたようです。そして、台風襲来の特異日であるこの日は、各地で風鎮め儀式や祭事を行って、農家や漁業、生活の安全などを祈りました。
その、風鎮めの祭事のひとつに伝統芸能として注目されている越中・富山県八尾町の「おわら風の盆」踊りがあります。
毎年9月1日から3日にかけて行われている「おわら風の盆」は、涼しげな浴衣に編笠の間から少し顔を覗かせた、幻想的かつ優美な姿で行われ、家並みに沿って淡い橙色の灯のぼんぼりが灯されていくそうです。
「おわら」の歴史は古く元禄のころ。初めは生活の中の喜びを面白おかしく表現しながら町を練り歩いた町流しであったのが、伝統として長く伝えていきたいと、新しい歌詞に「おおわらい(大笑い)」の言葉を挟んで踊り、これが「おわら」の語源となりました。また一説によれば農作物の収穫の時期に豊年を祈り「おおわら(大藁)」とも言われています。
「おわら風の盆」は、6月の温習会の一週間を皮切りに、7月には演技発表会、8月20日〜30日の前夜祭を経て9月1日〜3日の「風の盆」を迎えるそうです。町ぐるみの熱い思いで行われているのが窺い知れます。
現在では子供のころから演舞会に出場するため、恥をかかないように一生懸命練習して皆格段に踊りが上手になるそうですが、25,6歳ぐらいで踊りから楽器に入って行くそうです。子供から大人まで、それぞれに役割があって、皆で参加していくのですね。
風鎮めの儀式であるこの祭り、紐解いていくととても面白く、魅力的な祭りですね。
淡い橙色の灯に浮かび上がる優美な踊り子さん達を、是非一度見てみたいと思いました。
冠婚葬祭マナーコンシェルジェの日記 作者 Fain カテゴリー 年中行事しきたり
-------------------------------------------------------
