2012-02-17
魂を解釈すること

荻窪六次元で行われた谷川俊太郎さんと田原さんのイベント『魂を解釈すること』に行ってきた。トークライブと未発表の詩の朗読をたっぷり二時間。基本的に谷川さんがおっしゃっていたことを中心にざっくり箇条書きで。
- 「人が大勢居るねえ、ただいま」といいながら谷川さん入場。繊細そうな人かと思っていたけど乾いた皮肉で人を笑わすのが得意な人だった。日本の貧乏な詩人はあまり大切にされていないから道端に詩人を置いといて誰でも話しかけられるシステムにしたら皆嫌でも大切にするのでは?という話題がひとつめ。
- 好きな動物はヤマネ、群馬の森でヤマネと目があったとき自分の前世はヤマネだと思ったそう。しかし似ているのは動物より植物らしい。
- 田原さんいわく、「多くの詩人は社会的存在にとどまってしまったので時代をこえないし時間をこえないが谷川さんはその反面宇宙的な作家だといえる。しかしそれでも本人からしたら生活第一詩は第二というスタイルなのでめずらしい」
- 女性を神格化すると人間としての本質を見失う。谷川さんにとって女性は「はじめての他者」。
- 大正時代にはもうマザーグースが翻訳されていたり日本は児童文学が昔から豊かだった。
- ビデオで一年間庭を撮り続けたのは萩原朔美の腐っていくリンゴに影響されたため。
- 地震についての詩を書いて欲しいと頼まれ実際に書いたが現場に居ない限り「地図の言語」になってしまうのでつとめて現実的なものを書いた。
- 震災の話から自殺者が多いという話にそれたときは、田原さんが「中国のことわざに『どんな良い死でもどんなに悪い生より悪い』というものがあるが日本は昔から自殺が美学だという面があるから自殺が多いのでは?」という意見を行っていた。しかし最近は中国でも自殺者が増えているのらしい。
- ギンズバーグが詩を鈍らせたという意見もあるがヒッピーにうつる時代で口語的な詩をよしとする風潮があったためそれが当たり前だとも言える。
- 翻訳という行為は作者の声を自分の中に取り入れ自分の声として出すということで、それに向いていない中原中也さんの詩は中国、アメリカ、フランス等の海外で三流の詩として扱われている。言葉遊びという点では外国語のほうが韻を踏むのは簡単だが外的リズムだけが遊んでしまう。普遍性に欠け、同時に音声的すぎたせいだと言われている。
- 谷川俊太郎さんが佐野洋子さんと付き合っていたときのラブレターはかなり普遍的な詩になっていて、離婚してからそれを本人に伝えたらラブレター返してあげると言われて笑ったらしい。しかしコピーはあらかじめとってあった、というところで会場がわく。
- 終了間際に質問など出来る時間があったので挙手をし、父が谷川さんの詩を胎教に使っていたので母のお腹の中にいた頃から聞いていたことになる詩を書いた方に実際にお目にかかれて嬉しいですという旨と、私の一番好きな「クレーの絵本」について何か思い出や思い入れがあったら是非聞かせて欲しいということを伝えた。
- 回答は、「若い頃からパウル・クレーの絵というより題名の付け方が好きで生で見に行ったりしていたので喜んで書いた。詩をつけて本にする話は著作権料が高すぎて一度話が流れたが安くなったときに実現させた。スイスの大自然の中にあるクレーセンターで詩を朗読したこともあるのが思い出深い。」とのこと。
- 質問するときはすらすらと言えたけどその質問への答えを聞いているときにかなり手がふるえた。少し離れた席に座っている私の目を見て答えてくれたのでなおさら。
ざっとこんなところ。朗読された詩については未発表なので他言厳禁とのこと。狭い店内で二十数名にむけて近距離で読まれる詩は朗読特有のかしこまった雰囲気や非日常感やある種のわざとらしさがほとんどなく、話し手も聞き手もその他の雑談の延長線上のような感覚でストンと場の雰囲気におさまっいてた。田原さんは中国人なので中国国籍のお客さんも何人かいて、日本語で谷川さんが読んだ詩の中国語訳を続けて田原さんが読むといった形式。しっかりと生の中国語を長時間聞くことも珍しいのでいい機会だった。国境をこえる詩の力を実感。
2012-02-12
ビリージーンは俺の彼女じゃない
BillieJeanの和訳の歌詞が好きなので載せるね。
彼女は映画に出てくるような美しい女王以上に綺麗だった
俺は別に気にしないと言ったけど
俺こそがその人だってどういう意味だったんだろう
誰が君と踊るのか
彼女は俺と踊りたいって言ったんだ
彼女はビリー・ジーンだと名乗った
騒ぎはそこから始まった
彼女と踊りたがっていた奴らの顔と目がこっちに向いたんだ
いつも行動に気をつけろってみんなが言う
若い子の心を弄んじゃダメだって
母さんはいつも俺に言っていた
恋愛には気をつけろって
行いには注意を払えと
嘘が本当になることがあるんだからと
ビリー・ジーンは俺の彼女じゃない
彼女は俺が悪いって言ってるだけの女だ
子供は俺の子じゃない
彼女はおれが悪いって言う
だけどその子は俺の子供じゃない
40日と40夜
法は彼女の味方だった
彼女に求められたら誰が断れる?
彼女の企みと計画
俺たちがフロアで一緒に踊ったからって
俺の忠告を聞け
常に一度は考え直すんだ
彼女は俺たちが夜中の3時まで踊ったと子供に言っている
そして俺の方を見て
子供の泣いている写真を見せた
その目は俺に似ていた
嘘だろう、ただ踊ったと言うだけで
いつも行動に気をつけろってみんなが言う
若い子の心を弄んじゃダメだって
彼女は甘い香りをまとって俺の傍に近付いてきた
そしてすぐに事態は起こったのさ
彼女は自分の部屋に俺を呼んだんだ
ビリー・ジーンは俺の彼女じゃない
彼女は俺が悪いって言ってるだけの女だ
子供は俺の子じゃない
彼女はおれが悪いって言う
だけどその子は俺の子供じゃない
ビリー・ジーンは俺の彼女じゃない
彼女は俺が悪いって言ってるだけの女だ
子供は俺の子じゃない
彼女はおれが悪いって言う
だけどその子は俺の子供じゃない
ビリー・ジーンは俺の彼女じゃない





