みごとな悪人顔。損だね。

小嶋進氏証人喚問
すごーくマズイ前例を作っちゃって……というのが第1印象ですね
ヒューザー社長・小嶋進氏の国会証人喚問。もう絶対これから
国会に呼ばれる人呼ばれる人、
「刑事訴追の恐れがあるため、証言を控えさせていただきたい」
というあの便利なフレーズを繰り返していくに違いない。間違いなく。
ロッキード事件における小佐野賢治国際興業社主が生み出した、
国会における定番フレーズ「記憶にございません」に続く第2弾が誕生。
もうこれで悪人のみなさん怖いものありません。良かったね!
ちゅうか国会証人喚問ってなんなんだ。
 あの数珠と黒タイは、自殺した設計士への弔意を表しているというのもまたご丁寧に。
先日のニュース・インタビューでは「子供が孫連れて出て行ってしまって……」と
嗚咽をもらすシーンまで。最近とみに涙もろくなってらっしゃいますが、
私にはこれがホンネなのか、三浦和義的な陶酔型演出なのか未だ見抜けない。
つまらないことだがたまにこのかた、「小松方正」に見える。はい、どうでもいいですね。



●映画『リバティーン』(2005年イギリス)
http://www.libertine.jp/(予告HP)
2006年春シネセゾン渋谷ほかで公開予定



監督:ローレンス・ダンモア(本作が映画初監督)
出演:ジョニー・デップサマンサ・モートンジョン・マルコヴィッチほか


舞台は17世紀のイギリス。
デップ演じる主人公は、貴族で知性派、放蕩詩人。
簡単にいうと「やりたい放題」の「超インテリ」。
あふれんばかりの教養で能弁、でもやることはメッチャクチャで淫奔。
そんな自分の「美学」に生きるあまり破滅しちゃうというようなストーリーです。


まあこれほど「cunt」という言葉が大声で
何度も連呼される映画もはじめてですが(特にこの語意は秘す)、
私がこの映画で「いいなあ、さすがだなあ、
映画観てるなあ!」と興奮したのは、やっぱジョニー・デップそのものと、
サマンサ・モートンという女優でした。
ジョニー・デップって演じる役が人間離れしていればいるほど、
見事に作品にハマるんだなあ。
(いまだに私が一番好きな彼の作品は「シザーハンズ」)
ジョニー・デップって、自分が演じるキャラの
「非人間的な部分」と「人間的な部分」がぶつかり合えば合うほど、
彼独特のイノセンスが光るんだよね。
よく漫画であるけど、自分の中の「悪魔」と「天使」が
ケンカするシーンのような、あんな感じ。
あういう内面葛藤がとっても上手い!
この映画でも自分の「異常なまでの才能と自尊心」と「優しさ、愛」みたいなものが
駆け引きする瞬間がとってもきらめいていた。デップ・ファンなら
まあまあ満足できるんじゃないでしょうか。


またW・アレンの名作『ギター弾きの恋』以来
お気に入りの女優、サマンサ・モートン
これまた素晴らしい演技で驚愕。いやほんとに。
実に複雑な、込み入った感情を見事に体現してました。
決して美人じゃないんだけど、すっごく魅力的に見える瞬間があるのが、さすが女優。
キレイなのにちっとも綺麗に見えない女優、多いよなあ。
って、それは蛇足ですね。
リメイクは最も嫌いな映画ジャンルだけど、
私はいつかデップに「ザ・フライ」の蠅男を、
モートンに「道」のジェルソミーナ演じてもらいたい。贅沢な夢だ。


●今日の一食
「比沙家のやきぐり」http://www.kyo-yaki.com/tyokuei.htm


 

おいしいんですよハマってるんですよコレ。テイクアウト・オンリー。
あらかじめ熱くしておいたオーブントースターで3分ほど。
香ばしく厚い実にビタースイートな旨味がギッシリ。
切り込みが入れてあって食べやすいのも嬉しいところ。
東京駅と新宿駅で発売中。


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