『御名残四月大歌舞伎』その1

「響き」なんだよね、やっぱり。

 歌舞伎座の魅力というのは、この響きなんだなあ、と再認識。本当に久しぶりに1階席で拝見しましたが、役者の声が発せられてから天井、そして大向こうに響いて、また1階に帰ってくるこの感じ、この響き!
 本当に歌舞伎座のそれは耳に快いんですね。そして小さい声でも、遠くまでよーく伝わるように響くと思う。
(いきなり余談だけれど、小さい声というのは小声<こごえ>とは違う。鍛錬された役者が小さく発する声は舞台で通るが、技術のない人が出す小声はいくら劇場がよくても通らない)
 これを味わうことが名残だなあ、としみじみ感じた歌舞伎座さよなら公演の大千秋楽でございました。
 感じたことをザーッとメモしておきたい。

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