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2017-03-05

恒川光太郎「草祭」

<美奥>という架空の不思議な町を描いた短編集です。

この世界のひとつづきにある、霞みがかった、美しく危い、異界。


<美奥>を舞台に、それぞれのお話がぼんやりとつながっている、繰り返し読みたくなる。

ジブリのような雰囲気があります。


5編の中で「くさのゆめがたり」は秀逸。

哀しい話ではあるけれども、これが他の作品に繋がっていくことで、1冊読み終わると救われるというか、流転であり、それはつまりけものはらで…!

非常に巧みな完成された作品であります。


・・・・


本当にこの人の本好きだと改めて思います。

文章は読みやすいし、表現は美しいし、読後感が心地よい。

明るい話でもないし、感動して泣けるでもないけれど、心に残るんです。

異界の描写が魅力的で、子供の頃に想像した世界のどこかが見えたみたいで、

懐かしさをも感じる。

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