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2017-09-29

柚木麻子「さらさら流る」

主人公・菫はかつて恋人に撮らせた自分のヌードがネットに晒されているのを偶然見つけることから物語は始まります。

誰がいつそれを見つけてしまうか不安に駆られ、また、誰が何の目的でそんなことをしたのか悩み大変傷つきます。

が、彼女には友人と家族が完全なる味方として存在し、彼らに支えられそこからどう立ち直っていくかが描かれています。

ネタバレになりますが、


菫の元カレ・光晴が、酔った時に知人にその画像を見せたことが原因でした。

しかも光晴は酔って記憶をなくしてたというオチ。

なかなかのダメ男。

菫と光晴がお互いを意識し始めたのは、飲み会で光晴が菫に介抱してもらい、そのお礼に家まで送っていくよと言い出し二人で暗渠をたどったのがきっかけでした。

暗渠をたどる、というのはロマンチックに聞こえますが、そもそも冒頭からゲロ吐いた口で何言ってんだこいつ、と思っていましたよ。

(大学1年生の女子は本当最初の3か月は男と付き合うべきではないと思う。特に先輩とは。)




そして、これから偏見に満ちたことを書きます。



思い出してしまった。

実は女子校育ちの彼女たちの「女子校だったから」が、嫌いだった。

なにかにつけての「女子校だったから」へ今こそ抗議をしたい。



先に言っておくと、女子校出身で素敵な人魅力的な人はたくさんいます。

これからするの一部の人の話です。



主人公が女子校育ちで、それにまつわるエピソードが多いんですね。

そういうのを聞いてると(読んでいると)、もやもや。

そう、女子校育ちのその自意識にはうんざりしています。



作者は女子校育ちの、ちょっと変わった、特別な女の子、を物語の中で魅力的にこれまでも描いてきたと思います。

そしてどこまで自覚的かわかりませんが、

そういう主人公たちがひどいめにあったり傷ついたりするのは、きっと女子高育ちの勘違い女にいらつきを覚えてきた読者に快感と罪悪感を与えます。

菫の友人の百合が菫の目からはとても素敵な女の子のように描写されているけれど、菫の元カレからは美人でもなく愛嬌もない自信満々の女という風に語られるのが、まさにフィルターなしで見た女子校自意識女、と思ってしまった。



彼女たちは無垢ではないし、清廉でもない。

異性が苦手でも興味はあるし性欲もある。

だから結局男に出会えば恋をする。

共学か女子高かじゃありません。

可愛くなれるか、可愛くなれないかなんです。

そしてつまりは、男に選ばれるか、選ばれないかなんです。

女子高育ちでも可愛ければ出会いがあり、彼氏もすぐにできるでしょう。

異性との接し方なんてあれこれ考えなくたって、男がどうにかしてくれる。



結論、私が言いたいのは、

いい年して女子校だったから〜とか言ってる女が本当面倒くさいって話です。

女子校だったから、男の人との関わり方がよく分からないとか、異性の目をあんまり気にしなくて面白いことしちゃんだよね、とか言ってる女。

それを言っててかわいい?のは大学生までだよ。(菫ちゃんは大学生だからいいんです)


という、彼女たちに今まで時折感じていたもやもやを思わず口にしたくなるような話でした。

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