ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

エベレスト街道での出会いの旅2


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このエベレスト街道はいろんなHPで素晴らしい写真で道のりが紹介されています。
私にはあんなにきれいな写真はないし、出合った人々に焦点を当てていこうと思います。

ポカラに行くかエベレスト街道に行くか結構考えた。結局エベレスト街道へ行くことへ。

ポカラにも行ってみたかったので、じゃあとりあえずエベレスト街道1週間、それからポカラでもいいじゃん。旅は道連れだしね。こうやって私の旅のルートは変わっていく。




速攻で、トレッキングの準備。
カトマンズからルクラへの翌朝一のフライトチケットの手配。往復で200ドル(オープン)
コレがね結構時間がかかった。朝一だって言ってるのに、飛行機会社の手違いで、2番目になる。
駄目じゃん、一緒の飛行機で乗らないと相手を待たすことになるからね〜〜。とりあえず、旅行会社の人は賢明に電話をかけ、ようやく朝一の予約が取れた。

それから、その小さい旅行会社の人が寝袋やダウンジャケットのレンタルのお店を案内してくれる。



寝袋とダウンジャケットを借りる。たった一日約50円づつ。安!やっぱり旅支度は現地で仕入れるのが
良いよなって思う。

このレンタルショップのお兄さんがまたいい人で、いろいろ山登りのアドバイスをくれた。
まずナムチェまでは2日間かかり何の問題もない。

もし私が行きたければ、時間さえかければ、カラ・パタールにも、エベレストベースキャンプにもいけるとの事。

はあ?????エベレストBCだと〜〜〜?????????
まあそれには冬山の装備が必要で、しっかりとした靴と寝袋とダウンジャケットといい手袋も必要だ。

いやいや、そこまでは、まだいいですと丁寧に断って、とりあえず、4000M級のところまで行く装備を頼んだ。

ここで靴も貸すけど、その程度のトレッキングシューズは無い。高くないから買ったほうがいいとの事。
このお兄さんは、丁寧にも、靴を安くでかえる地域を地図で教えてくれた。


さっそく、寝袋とジャケットを借りて、トレッキングシューズ探しに出かけた。
タメルからそう遠くは無い隣りのブロックだ歩いて20分ぐらい。
底の厚い、しっかりしたでも、雪には対応していない靴。1800円
アドバイスでトレッキング中のスイーツやスナックを少々購入。山道では激高だった。



今回は女性も参加。ルクラ(エベレスト街道のゲートウェイ)へ行くとき、カトマンズの飛行場で一人で座っていたのを私がナンパしたの。

霧で飛行場で5時間も!待たされたんだよ〜〜〜〜!!

3人で、楽しくナムチェまでトレッキングしました。


この女性もなかなかおもしろい。

南アフリカ出身で、元コンピュータープログラマーで今は英語教師。

私と経歴似ているですけど。。。。彼女は2年づついろんな国を周っていて、今は教師暦六年目モスクワ在。

英語教師と言っても、小中高生に教える先生で、今では南アフリカの教師の7倍の給料をもらい、
日本語教師ではありえないよね〜)
若干28歳で自国に一戸建てを建設中。かなりのしっかり屋さん。英語教師の強みもあるが、
こんなにしっかりした海外で教えている英語教師は初めて会いました。もちろん彼女も旅好き。


彼女ももう海外在が6年なので、いろんな事で悩んでいた。その悩みもあたしが悩んだことと大差無い。家族の事、男性との付き合いの事、結婚の事、海外にこのまま住むか、いつ国へ帰るか。。。


私の場合は、自分の国の人が最終的にいいかもしれないし、そして自分の国で生活するのがいいと思って帰ってきたよって言ったら、かなり納得していた。




もう自分は旅をたくさんしていて、海外在も長くて、南アフリカ人の男性はそんなに旅をする人は滅多にいなく、自分と感覚が合わない。
同じ価値観の人に出会うこと自体あまりありえなく、
でもかといって、誰も一緒に南アフリカへ帰って永住してくれる外国人の男性も居ないとかなんとか、
それに自分は他の女性より強いので、もっと強い男性が必要、そんな相手を探しだすこと事態、もうありえない。


お〜〜お〜〜。なるほどね。こんなに美人さんでも、海外で住む女性の一般的な悩みだよな〜〜。

そうだよね、こう向上心が高い人はやっぱりそれなりに相手に求めるものも高くなる。
わかるな〜〜〜。でもなぜに私って女性の人生相談に乗る確立高いのかな?




いい給料もらって、若いのに家まで建てて、海外に住んでいて、トレッキングに行っても自分の荷物を全て持っている。(もう一人の男性でさえ、現地人のポーターを頼んで荷物を持ってもらっていた。このヒマラヤの山道ではポーターは当たり前の存在)ほんと頑張り屋さんだと思う。
やる気のある人が山には多い。悩んではいても、見ていてすがすがしいんだよね。

話はかわり、こんな感じでポーターは30キロぐらい運んでくれます。この人がほんといい人でね〜〜。
なんでも、エベレストに登ったことも数回あるし、チベットからネパールまで旅行者とヒマラヤ越えして何回も往復したこともあるんだってさ。。
それに、私がフーフーいって、辛そうにしているのを、横で何気にサポートしてくれているわけ、気配りも自然な感じでね。山の名前も全て知っているし。まあ当たり前といわれれば、そうかも知れないけど、地元の人でこんなに英語が達者な人も少ないし、何気ない気配りがとっても頼りになりました。

ちょっと年を取っているようだけど、35歳です。
子供が2人居います。カトマンズに出稼ぎに行って他の仕事もしたけど、他の仕事はもっとお金が悪くて、家族で生活が出来ないって言っていました。でもこのポーターもそんなにいいお金なのかな?

ルクラ到着時にたくさんのポーター候補が群がってくるんだけど、少々年配の経験が在りそうな人を独断と偏見で選んだ。一日たった700ルピー。日給850円
本当にいい仕事をしてくれたので、私が別れるときにかなりチップを渡しました。


この山に住んでいる人たちは本当に強いし、働き者だと思う。
頭から紐をつけて重い荷物をすごい山道を運んでいく。下を見るとくらくらするような坂道!



このルクラからナムチェまでのトレッキングゾーン。始めは緩やかに下り坂が多く、なかなかいけるぞっと思わせておいて、最後一気にのぼりが多くなる。この道は2日間、約11時間かけて登る。


ゲストハウスの中でも仲良くおしゃべりに花が咲く。香港在住の日本人男性も居たよ。この人もなかなか味わい深い人でね、この人はルクラの下のジリという町から8日間かけて、ナムチェに来た。
それからゴーキョピークに行くらしい。この人も高度順応で2日間ナムチェ泊、その間も、シャンボチェの丘に行ったり、付近をあっちこっち精力的に動いていた。



この横のオージーカップルはエベレストBC!に言ったとの事、それも実は女性はあまり登山経験が無い。
まあ、無いと口では言っていてもどれだけ無いのかはハッキリ聞かなかった。でも旅慣れているカップルであることは確かで、私の連れの2人にいろいろなルートを教えていた。こういうところが旅なれた人って感じがする。
そして、すでに一ヶ月!このエベレスト街道にいるという。そっか、ゆっくり、ゆっくり、登れば出来ないことはないんだな。あのレンタルショップの兄さんが言ったように。
でも1ヶ月もこのシャワーも浴びれない、頭もなかなか洗えないところにいるのも大変よね〜〜なんて思った。



3人はナムチェで別れた。ここからそれぞれ、目的が変わる。

米国男性は、ナムチェ一泊で、カラ・パタールへ向かい、南ア女性は、高度順応の為ナムチェで2泊、ゴーキョピークへ(約5200メートル)へ向かう。私は風邪を引き、体もなかなか動かないのでこの町で少々休息。

各自の寝室には暖房設備は無い。
ニット帽をかぶって寝るのは鉄則らしい。私はそんな事はつゆ知らず、ニット帽なんて持っていなかった。
部屋の温度は−3度まで下がる。

寝袋だって動いているうちに頭の部分がはずれ、風邪を速攻で引いてしまった。速攻でナムチェで
ニット帽を買う。


さて、旅友の2人が行き、他のゲストハウスの客も出て行ってしまった。今日からのんびり一人かな〜〜、もうすでに旅を始めてから1週間以上、いろんな事があったな〜〜。
(実は他にもいろいろなエピソードはあるのですが、今回は登山の事だけね)旅の疲れを少し取ろう。


一人かなと思ったのもつかの間すぐ一人のドイツ人がゲストハウスを訪ねて来た。

なかなかやさしくて楽しい人だった。もうすでに登山して、ナムチェの上のタンボチェまで彼女と行き、あまりの寒さと高山病で一人下山。彼女は一人で、カラパタールを目指したらしい。

こういうとき、ドイツ人カップルってお互いのやりたいことを尊重するというか、離れ離れになってもいいのね〜〜〜。まあ想像にやさしい。別にありえない話じゃない。
果て日本人カップルが一人が高山病になったら、もう一人は置いて先に進むだろうか?結局この男性は一人で2週間の休暇のうち6日間も彼女の帰りをこのゲストハウスで待つことになる。う〜む。





つづく

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