ヨーロッパ〜日本往復日記

2001年から2003年まで二年の世界放浪の旅へ、それからどんどん価値観が変化していく様子をブログに書いています。

バカンスによるストレス

私の中国人の友人が面白いことを言った。

「フランスのバカンス文化、まるで機能的じゃない、非効率。辞めたほうがいい。」

え???だって休み長く取れるのが、それがヨーロッパ文化のいいところなんじゃ?

どうしてそんな事を思うのか?まるで私には寝耳に水の発言だった。




彼女の旦那は モロッコ系フランス人の銀行マン。La Defance で働いているというので、おそらく本社勤務だろう。



ロッコで生まれたらしいけど、5歳ぐらいでフランスに渡っているのでかなりフランス人。まあイスラムの家に育っているから、価値観などはいろいろ違うけど。


彼女が言うには、旦那さんはバカンスの2ヶ月前からバカンスのことばかり考えていて、バカンスから帰ってきても、バカンスの余韻に2ヶ月くらい浸っている。

それも2週間くらいのバカンスを年に二回行くので、1年の8ヶ月はバカンスの事を考えていて、年がら年中バカンスへ行くことを考えていて、現実世界が何か灰色のようで、憂鬱な感じになっているらしい。


バカンス。。。のストレス。。。贅沢なストレスだ。


でも、これは笑い事では無い。パリの人は鬱が多いと多くの人が口を揃えて言う。パリも東京と同じようにストレス社会。


ものすごくアンチストレスグッツも多いし、ZENと言う言葉が一人歩きして、結構いろいろなシチュエーションで使われる。

ZENというと心が静かで、穏やかな感じ。おしゃれな感でもある。


ちょっとクールでシックな落ち着いた感じの店を「あの店はZENだ。」とかね。



ZENの心というのをフランス人が持っていないから、何かクールなものという風になっている感がある。 


と話は戻り、

なんかどんなところに、ストレスがあるのかわからないものだね〜。


結局は今現在、無いもをねだるのがストレスなんでしょうな。




547286