私の中国人の友人が面白いことを言った。
「フランスのバカンス文化、まるで機能的じゃない、非効率。辞めたほうがいい。」
え???だって休み長く取れるのが、それがヨーロッパ文化のいいところなんじゃ?
どうしてそんな事を思うのか?まるで私には寝耳に水の発言だった。
彼女の旦那は モロッコ系フランス人の銀行マン。La Defance で働いているというので、おそらく本社勤務だろう。
モロッコで生まれたらしいけど、5歳ぐらいでフランスに渡っているのでかなりフランス人。まあイスラムの家に育っているから、価値観などはいろいろ違うけど。
彼女が言うには、旦那さんはバカンスの2ヶ月前からバカンスのことばかり考えていて、バカンスから帰ってきても、バカンスの余韻に2ヶ月くらい浸っている。
それも2週間くらいのバカンスを年に二回行くので、1年の8ヶ月はバカンスの事を考えていて、年がら年中バカンスへ行くことを考えていて、現実世界が何か灰色のようで、憂鬱な感じになっているらしい。
バカンス。。。のストレス。。。贅沢なストレスだ。
でも、これは笑い事では無い。パリの人は鬱が多いと多くの人が口を揃えて言う。パリも東京と同じようにストレス社会。
ものすごくアンチストレスグッツも多いし、ZENと言う言葉が一人歩きして、結構いろいろなシチュエーションで使われる。
ZENというと心が静かで、穏やかな感じ。おしゃれな感でもある。
ちょっとクールでシックな落ち着いた感じの店を「あの店はZENだ。」とかね。
ZENの心というのをフランス人が持っていないから、何かクールなものという風になっている感がある。
と話は戻り、
なんかどんなところに、ストレスがあるのかわからないものだね〜。
結局は今現在、無いもをねだるのがストレスなんでしょうな。
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