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Classic 8-bit/16-bit Topics

Classic 8-bit/16-bit Topicsでは、海外での出来事を中心に、旧世代のコンピュータ/ゲーム機に関する雑多な話題を書き散らしています。ただしゲームミュージックやチップチューンなどに関してはVORCで専門に扱っていますので、ご興味がおありのかたはそちらもどうぞ。

2014/05/29 長年放置しておりまして、申し訳ございません。ここやVORCで書いていたような研究は現在、主に各種『ゲームサイド』誌に書き綴っております。よろしければご覧くださいませ。またそのほか最近の動向に関してはtwitter:@hallyvorcにてお知らせしております。いずれ更新を再開したいとは思っております。



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01.17.2006

[] ワンチップ・コレコビジョン 登場

FPGAによるワンチップ化方面ではおなじみのFPGA ARCADEより、今度はワンチップ版コレコビジョンの製作方法が公開されました。ROMの供給方法などいまいちよく分からない部分も多いのですが、さしあたり問題なく動作する水準にあるようですね。コレコビジョンといえばハードウェア構成がSORD m5に酷似していることで知られるマシンですから、そちら方面への応用にも期待したいところです。

[] IBM広告ミュージアム

DigiBarn Computer Museumより。1948年から1957年にかけての (つまりコンピュータが主力製品になる直前の) IBMの企業イメージ広告コレクションです。この種の特定製品に触れていない広告は見落とされがちなだけに、興味深いものといえるでしょう。「IBMは国家防衛に重要な役割を果たしている」というようなフレーズがちらほら見られるあたりに、時代の空気を感じます。

[] 『Confessions of the Game Doctor』 刊行

『Phoenix: The Fall & Rise of Videogames』『Videogames: In The Beginning』といったゲーム史研究の必読書で知られるロレンタ・プレスより、新刊の登場です。これは世界初のヴィデオゲーム専門誌『Electronic Games』を立ち上げたひとりであるゲームドクターことビル・クンケル氏が、当時のさまざまなエピソードを紹介していく一冊で、ヴィデオゲーム・ジャーナリズムの創世記としてこれまた欠かせない一級資料。アタリショックの時代にはゲーム・ジャーナリズムがなかったというような、誤った認識を軽く吹き飛ばしてくれます。1000部限定。

[][] Classic Gameing Expo 2004 講演録音

先月京都でヴィデオゲーム史の重要人物たちが集ったDIEC2005というシンポジウムが開催されました。私は残念ながら足を運ぶことができなかったのですが、わざわざノラン・ブッシュネル氏を招待していながら史学的な収穫はあまりなかったという話で……何をやっているのかなあ。氏がそのあたりを好んで語る人物ではないことを承知のうえで書きますが、日本のアカデミズムはそろそろヴィデオゲーム史学の不在という問題を深刻に受け止めたほうがいいのじゃないですか。これは非常に大きなチャンスロスです。Odysseyさんがもうじき素敵なフォローインタビューを公開してくださるようなので、そちらに期待しましょう。

対照的に、毎年収穫盛りだくさんなのがClassic Gaming Expoです。とくに2004年の講演者陣は驚くばかりの豪華な顔ぶれだったのですが、その10時間を超える全録音がMP3形式でダウンロード可能となっています。有名どころではスティーヴ・ウォズニアック氏、アル・アルコン氏 (「ポン」開発者)、スティーヴ・メイヤー氏 (アタリVCSデザイン) といった名前が見られますが、ほかにもジェリー・ローソン氏 (フェアチャイルド・チャンネルF立案)、マイク・ラウンズ氏 (元エンテックス) など無名の人物にもスポットを当てているのが頼もしいところ。アタリ、アクティヴィジョン、イマジック、マテルの元プログラマたちも数十名が集まっています。

Odysseyの人Odysseyの人 2006/01/21 00:40 まいったなあ(^^; ご期待に添えないと思いますので、そのアタリ←はご容赦を。

一応あちら様諸氏の弁論をしておきますと、今回ブッシュネル氏はスケジュールが把握できなかったそうでして、どこががインタビューを申し込んだんだけど無理だったとか。そりゃ、私のインタビューにしたって、前日の夜に突然連絡で次の日の朝、しかも電車の中ですからねえ。もちろん準備なんかしていないし、hallyさんにSOSを打とうにも、まだ目の前で得意先と商談してるって状況だったんですから、ほとんどやけくそです。(^^
また、当日はブッシュネル氏を交えた登壇諸氏の史学的なディスカッションらしきものが実際に第1部で予定されていたはずなんですよ。確か。ところがこれが手違いか何かで飛んじゃったみたいです。誰がミスったらしいかは聞きましたが、その方の名誉があるんで(笑)。ま、不可抗力なドタバタも確かにあったようで。
でもブッシュネル氏、今後もちょこちょこと日本に来られるんじゃないですかね?昨年の9月にも講演のため来日されたと聞いてビックリしました。知らなかった・・・。アタリジャパン以来じゃなかったんだ。(^^; 例の外食系事業の日本展開も狙っておられますし、熱心な方ははてなアンテナでも張っていれば、イベントなどチャンスは意外とあるんじゃないでしょうか。

それと、DIEC2005は公式議事録か何かが出るはずで、映像もビデオ収録していましたから、学術研究用途なら立命館に問い合わせれば見れるようになると思います(それ系学部の記念イベントだったんで、出来なきゃウソ。怒る)。ネットでフリーで見れれば最高なんですがこれは版権で無理でしょうね。ブロックライター!!とかよかったんですが。(^^


CGEはすばらしいですね。7年前あれを見た時、日本はなんて遅れているんだろうと思いました。ファンの意識とか行動力がです。ああいうことはお上にまかせても無理でしょう。だから、いつぞや”SGも20周年なのに誰も祝ってくれない〜”なんて声がありましたが、”んじゃあ、自分たちでやろうよ?!”とか思いましたけれどねえ。彼らはCGEのために会社までつくっちゃうんですから・・・。

hallyhally 2006/01/21 22:52 なるほどなるほど。ではOdysseyでは突貫インタビューなりの醍醐味を期待しております^^; DIEC2005については舞台裏事情がある程度分かってすっきりしました。必ずしも史学的興味が薄いというわけではなさそうで安心しております。どうもありがとうございました。

最初期のCGEの熱気をその目でみられた寺町さんのお言葉、たいへん感じ入るものがあります。アタリはもうないし、誰にも頼ることはできない――という状況が逆にバネになって、あそこまでのイベントに結実したのだろうなあ、としみじみ思います。同じことはVintage Computer Festivalなどにもいえると思いますが、良くも悪くも日本の旧世代機フリークは恵まれすぎているのかもしれませんね。

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