そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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『美貌のディテイル』感想も後半戦突入。


こちらのあらすじ に沿って書いています。ご参照ください。

※何度も繰り返しますが完全にネタバレです!!!! 注意!!!!


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(19) 翌日、教室で一人うなだれる託生。

赤池がそんな託生を思い遣りながらも問い詰めていきます。

グッカム記事の撮影風景写真にあったシーンですね。

原作では全校生徒で入寮式が行われているときの会話でしたが

さすがにコレはエキストラの関係で再現は無理ですよね(;´∀`)

階段長として紹介された大ちゃんギイにどよめきが起こる場面は

ちょこっと見てみたかった気もしますがw


前の日一日休んで寝込んでいた託生はまだ具合が悪そうで

見かねた赤池が話しかけるんですが託生はうわの空。

ようやく赤池に気づいて大丈夫もう平気だと答えますが

赤池にしてみれば託生の異変はもうお見通しです。


「誤魔化せると思ってるのか」「どこを触られたい?」


そう言われて、赤池の手が近づくだけで託生は

自分自身を抱き締めるようにして身を竦ませ小さく震えます。

このシーンの託生、本当に可哀相で痛々しいです。

でも映画ではここからもっと痛々しさの演出が続くんです。

原作ではこの続きにあった赤池との前向きな会話は

ここではカット。以下の映画オリジナルシーンに移ります。



(20)(21) 学校のメインホールにて。

ロケ地・ブリティッシュヒルズの2F正面ホールですね。

必死で取り入ろうとする新入生たちに囲まれたギイが

相手にせず足早に通り過ぎるのを偶然託生が目撃します。

その瞬間、横目で託生を認めてもギイは表情も変えません。

託生は思わずギイを追いかけますが、出来たのは新入生に

質問攻めに遭っているギイの後ろ姿を見つめることだけ。


そして託生は意味ありげな周囲からの視線に気づきます。

遠巻きに見て下卑た様子でなにやら噂する下級生たち。

託生はその視線にいたたまれず、逃げるように走り出します。

階段を駆け下り、校舎向かって右側にある渡り廊下まで来て

託生が立ち止まると、向こうから歩いてくるギイの姿が。

メガネはかけていません。髪型もラフな様子の去年のギイ。

そしてその後ろからギイを追いかけてくるのは去年の自分。

他愛もない言葉遊びのような会話なのに楽しそうな笑顔の二人。

ちょうどメイキングDVDのジャケットになってるギイタクです。

過去の二人の幸せそうな幻影が、今の孤独な託生を苦しめます。


ここは映画オリジナルで加えられたシーンなんですが、

託生の心をより追い詰め、痛々しさを増す場面になっています。

観てるこちらは託生の気持ちにどっぷりシンクロしてるので、

もうここ、託生が可哀相で可哀相で。・゚・(ノД`)・゚・。ウワーン

自分たちの幻影を見せるなんて本当に監督ドSというか鬼だー!!


本当にこのへん、ごとうせんせーが言っていた『ボレロ』ですよね。

どんどん追い込まれてゆく託生、そしてその裏側ではギイも

同じように徐々に煮詰まっていっている様子をカットインさせて、

クライマックスへ向けて観客の気持ちも追い立てていきます。



(22) 渡り廊下から続く階段を、うなだれながら歩く託生。

そんな託生を囲むように立ちはだかったのは新入生二人組で

託生に興味津々で馴れ馴れしく肩を掴んで覗き込んできます。

人間接触嫌悪症が再発している託生には耐え難い状況です。

そこに現れたのが真行寺!!!! 実力行使で新入生たちを払い除け

託生を救い出すその姿はまさに王子様でしたよおおお!!!!

ここの美慎君は真行寺っぽかったなあ〜森久保っぽかったw


祠堂では先輩が絶対で年功序列が厳しいんだと言われて

「パパに言えばお前らなんか」と尚も食ってかかる新入生たちを

背後から現れた赤池と三洲がピシャリといなすんです。


「君たちのパパが誰であろうと関係無い」

「祠堂には祠堂のルールがある」


先輩の迫力に怖じ気づき新入生はすごすごと立ち去ります。

ギイがいない分、この一年で得た友人たちが託生を守ってくれる。

一年前とは違うんだって託生が勇気づけられるシーンですね。


ここは原作もコミックスもドラマCDも全部大好きな場面ですが

映画はその他メディアとは雰囲気が少し違っています。

原作などは、ギイ目当ての輩に託生を利用させたりしない!!

と、皆が一致団結し、その友情を感じて託生が改めて感謝する

ちょっとほのぼのとしたあたたかな感じのシーンなんですが、

映画では託生の痛々しさがより強く出ている場面になっています。

予告にもあるのでわかると思うんですが、真行寺の肩に触れて

(原作では三洲の袖口を叩くのでちょっとした変更点ですね)

「大丈夫だよ……僕は、大丈夫だよ」と無理して振る舞う託生を

やるせない表情で見つめる真行寺、赤池、三洲、という場面。

ホント、とことん追い詰めるなあ監督、という印象です。



(23) 赤池と託生、寮の外の休憩所にて会話。

ここも映画オリジナル。台詞は(19)の入寮式で交わした

赤池との会話の続きあたりを原作から引っ張ってきてます。

このまま嫌悪症を再発させ、そんな自分に流されてしまったら

ギイが注いでくれた愛情が無かったことになってしまう。


「ギイが治してくれた嫌悪症、絶対に再発させたりしない!!」

「お前、そこまでギイのこと……」


託生のギイへの想いの深さを改めて感じた赤池の言葉を

遮るように、すかさず託生が言います。


「それだけじゃないよ。今の僕には大切な仲間がいる」


そう、今の自分にはさりげなく気にかけてくれる友人たちがいる。

ギイに注いでもらった愛情と、大切な仲間たちとのこの一年を

無かったことにはしたくないから。だから、


「僕、頑張るよ」


そう言って、託生は赤池にやっと笑顔を見せるんです。


。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン

なんて!! なんて健気なの託生ィイイィィィィィ!!!! 号泣するわ。

この浜尾託生の笑顔がまさに健気そのものでたまりません!!!!

またこのシーンの赤池がね!! いいんですよおおお〜!!!!

ちょっと距離を置いて、背後を守るように見つめている赤池

託生の笑顔を見て、「お前、そういう顔してる方がいいよ」って。

赤池の、託生への想いがすげえ。恋愛じゃないけど確実に愛。


このオリジナルシーンは映画の赤池と託生ならではというか、

タッキー赤池と浜尾託生ならではの雰囲気と言ってもいいかもw

こういう赤池と託生のシーンをオリジナルで盛り込んでくれるあたり

映画版は二人の関係性も大事にしてくれてるなあと思います。

恋愛感情では無いけど、友情よりも少し深くて複雑な、そんな感情。

赤池と託生の関係も、映画で掘り下げてくれて本当に嬉しいです。

この場面、赤池と託生の関係性に注目してみてくださいねv




とりあえずここで一度切ります。レッツ夕飯タイム!!