10月9日(日)「房総の林道三昧」ツーリング


※仲間のオートバイと(赤と黄色の間に少し顔を出しているのが”チビよん”。クラブの仲間の写真を拝借)
 地元ツーリングクラブの月例ツーに3ヶ月ぶりに参加した。”チビよん”での集団ツーへの参加は初めて。今月のツーのテーマは「房総の林道三昧」ということで、大黒PAに集合し、湾岸道の千葉側の最初の出口「木更津金田インター」からしばらく一般道を走ったら、まず広域農道に出て、その後はずっと林道ばかり。お陰で、信号もなく、対向車ともほとんど出会わない。山に登っているわけではないので、ごく緩やかなコーナーしかないが、気をつけるべきは車線の中程に落ちて堆積した小枝や枯れ葉。これがずっと続くので、乗り上げてスリップしないように用心しながら走らせる。今月の企画やナビ担当のウッシーさんの話では、前の週に下見ツーに来たときには台風直後だったため、もっとこの堆積がすごかったらしい。
  いずれにせよ、房総には何度も来ているが、海沿いの道を走るルートが多く、内陸部は少ない。とりわけ今回のように殆どのルートを林道を繋いで走るというのは初めてであったが、これは爽快であった。出発前に走行予定ルートをツーリングマップルでなぞってみたが、なんと今回の林道のほぼ全てが太線の「おすすめルート」になっていて、今まで私が気がつかなかっただけらしい。ウッシーさんは1年前ほどにクラブに入会した方らしいが、クラブにも新しい血が入ると新しい発想が生まれるわけで、とてもありがたいことであった。

※鯛ノ浦遊覧船の船頭さん達(お元気な高齢者ばかり。クラブの仲間の写真を拝借)
  新しさは昼の食事やその後の立ち寄り先にも表れていた。まず食事は、鴨川のホテルでのランチバイキング。寿司から中華総菜、デザートの甘いものまでたっぷり食べて満足であった。いつもは魚料理の専門店が多かったが、たまにはこういうのも良い。また、その後の鯛ノ浦での遊覧船も面白かった。普通の漁船を改造したような遊覧船に、ツーリングウエアの一団が家族連れなど他の乗客と一緒に乗り込んで、外洋というよりも港内という感じの沖合に出た。
  船内放送で、かつて両陛下が乗られた際に美智子皇后が詠まれた御歌というのが披露され、船端に鯛がいっぱい寄ってきて跳ねたというような内容であったが、それは両陛下のために特別な仕掛けをしたのだろうと思っていた。ところが、その後しばらくして、エンジンを止め、船頭が海に向かって撒き餌をしたら、本当にたくさんの鯛が船端に寄ってきて、我々庶民の前でもしっかりと跳ねるのだ。帰宅してインターネットで調べたら、本来、マダイは比較的深い層を回遊する魚であり、鯛の浦のような水深の浅い海域(水深10~20m)に「根つき」になることはないのだが、遊漁禁止や餌付けなどの保護策により群れて生息しているらしい。国の特別天然記念物に指定されているそうだ。
  遊覧船を楽しんだ後、またツーリングマップルお薦めルートの林道をたっぷりと走って、「酪農の里」というところに着いた。ここは遠く戦国時代の軍馬育成に始まる歴史を持ち、日本の酪農発祥の地とも言われているらしい。ラクダとの合いの子のようなコブを持った白い牛が狭い牛舎に何頭か飼われていた。その牛?のミルクで作ったソフトクリームをみんなで舐めながら談笑した。
  その後は、割と空いていた一般道をいくつか走って、道の駅「富山」で現地解散。といっても、混んでいてすぐに乗れないかもしれないというので、金谷からフェリーで帰る人は誰もおらず、全員が館山道経由、アクアラインで帰浜することとなり、なおしばらくは集団で走ることに。もっとも、自由走になると”チビよん”ではどうしてもリッターバイクの皆さんに遅れがちになって、いつの間にか皆さんを見失ってしまった。以前の感覚でスロットルをいじっていてはスピードが出ないのだ。今日のツーリングの殆どの場面において特に皆さんに迷惑を掛けることはなかったと思うし、期待通り、小回りが必要な箇所での操作は本当に楽であった。ただ、課題は高速道路での高速走行ということで、小排気量車はとにかく「回せ、回せ」と、15年前、このクラブの前身に入会した当初にサトさんというプロ級ライダーに指導を受けたことを思い出した。その当時は、250ccのカワサキバリオスⅡに乗っていたのだ。その後のリッターバイク時代を経て、すっかりスロットル操作がイージーになってしまっており、”チビよん”に乗る以上は、また初心に戻らなくてはならない。
  自宅帰着はジャスト17時。いろいろと体験の多かった割りには早めの帰着であった。
走行距離 279km(帰着時オドメーター 564km)
平均燃費 21.2km/L (前回給油時から今回給油時まで)