10月16日(日)「タートルマラソン国際大会」


※スタート地点
  オートバイ道楽の体力維持のためにときどきジョギングをしている(というのは現在の理由付け。道楽を辞めていたときは、オートバイに代わる新たな「趣味」であった)が、その延長線上で、昔の職場仲間との付き合いもあって、年に2回だけ、マラソン大会に出ている。その一つが千葉の青葉の森公園で5月に開催されるリレーマラソン大会で、もう一つが10月に東京の荒川河川敷で開催されるタートルマラソン大会である。この大会への出走は今回で3回目だが、去年までは「全国大会」と謳っていたのが、今年は「国際大会」となっていた。確かに、外国人もちらほら走っている。
  マラソンといっても、私が出走するのは5kmの部。仲間は3人がハーフの部に、1人が10kmの部に出た(仕事等で2人が不参加)。この大会にはフルはなくハーフの部がメインだが、これには1万人を越すランナーが参加し、スタート地点は雲霞のよう。この集団が10時半にスタートし、その20分後に10kmの部がハーフよりも少ない人数でスタート。次いでその10分後の11時ジャストに我々5kmの部がスタートするが、この集団が一番少なく900人ほどだ。
  実は毎年秋は公私に忙しいのだが、特に今年は直前の1週間に飲み会やハードな仕事がずっと入って、全然練習をしていなかった。身体が重たいままの出走となったが、おまけに、10月とはいえ、9月上旬の陽気という暑さである。最初こそ、沿道での中学生のブラスバンド演奏や、大胆な衣装のサンバの踊り子のお姉さん達の応援に応えて真面目に走ったが、2kmの標識を過ぎた給水ポイント(5kmの部でもちゃんと設けられている)辺りから汗だくの上に足のひどい疲れを感じてどうしようもなくなり、折り返し地点を挟んで約1kmほどをついつい歩いてしまった。すると、その間に、私よりも明らかに高年の方たちが追いかけてきて抜いていく。これはならんと、また後半の2kmは必死に走ったが、ゴールしたらタイムは昨年よりも大幅超となった。
  ただ、今年はあまり頑張らなかったのが結果的には正解であった。気温が高く、無風状態というコンディションのために、新聞報道では23名の方が熱中症で救急搬送され、うち3名の方が重症ということであった。大会運営自体は適切で、「暑いので無理をしないよう、給水をするよう」と間断なく呼びかけていたし、消防の救急隊も予めたくさん待機していた。興味深かったのは、救急搬送されたのは40歳代の方が一番多く、高齢世代には殆どいなかったこと。胸のゼッケン番号を名簿と付き合わせれば名前と年齢が分かるので、ゴール地点ではアナウンサーが高順位で入ってくる高年齢者の名前を呼んで紹介するのだが、91歳で10kmの部を高順位でゴールした人もおられた。そのような方も含め、70歳代、80歳代の方がどなたも倒れたりしなかったのは、高齢になると走ること自体を楽しみ、記録や、他人との競い合いをあまり気にしなくなるからかもしれない。
  我がチームは、紅一点、20歳代のOさんがハーフで昨年よりタイムを縮めたほかは、みな昨年よりも遅い記録となった。全員無事にゴールした後はテントを畳んで、大会に協賛して営業時間を早めた地元の銭湯へ。これがまた大混雑であったが、無事に汗を流してから北千住駅前の飲み屋に向かった。幹事が予約してくれていたので、ここではゆっくりと生ビールやワイン等を夕方まで楽しみ(せっかくのカロリー消費が帳消し!)、11月の河口湖マラソン大会(フルマラソン。私は出ないが、他の仲間は出る)の健闘を誓ってから帰路に着いたのであった。妻への「帰るメール」で、一部歩いたが無事完走した旨を伝えると、「本当に良かった」との返信。練習もしないままに臨んだので、倒れたりしたのではないかと心配していたようだ。
走って、とても身体が軽くなった。オートバイも良いが、自分の足で走るこの趣味も本当に気持ちが良い。今日のレースに出ておられた元気な諸先輩のように、できるかぎり長く参加し続けていきたいものと、心から願った。