<データ・電話小史>
日本で市民が電話を使うようになって今年で115年が経つ。電話を自宅に引いていることがステータスシンボルだった時代が戦後まで続いたが、高度経済成長と共に加入電話数は増加した。今日ではステータスシンボルどころか、東京都内などでは敢えて電話帳への名前の掲載を希望しない人が、希望する人を凌ぐまでになっている。
最近はわざわざ電話を引くより携帯電話で済ませている人も少なくない。
1876年 米国でベルが電話の特許を取得
1890 東京−横浜間で電話交換開始(電話加入者は東京155人、横浜は42人)。
同時に東京15カ所、横浜1カ所に「電話所」が登場。公衆電話の始め。
1900 日本最初の公衆電話ボックスが東京の新橋、上野両駅に設置される。
1925 ダイヤル自動式電話機が登場。それまで「自働電話」の呼称を「公衆電話」
に改める。
1952 日本電信電話公社設立。赤電話が登場。
1953 港湾電話サービス開始。移動電話の始まり。
1960 国鉄、列車公衆電話を東海道線の特急「こだま」「つばめ」「はと」の
東京−神戸間で試行。
1964 内航船舶自動電話サービス開始。船舶電話のエリアを日本沿岸全域に拡大。
1965 東海道新幹線で列車公衆電話サービス開始。
1968 ポケットベル、東京23区内でサービス開始。
1969 プッシュホン登場。
1970 キャッチホンのサービス開始。大阪万博で携帯電話を展示実演。
1979 電電公社、自動車電話サービスを東京で開始。呼び出し音が鳴るだけの
トーンオンリー型ポケベルが登場。
1982 カード式公衆電話登場。
1985 ショルダーホン登場。
1986 NTT、航空電話サービス開始。
1987 NTT、携帯電話サービスを開始、ディスプレー型ポケベルの登場。
1993 デジタル式携帯電話の登場。