2012-01-15
■[Book][UX][UI] ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方 -

"ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング"、Designing Social Interfaces 研究会で一緒だった UX Tokyoの @t_maedaさんから献本頂きました。感謝。
ユーザーエクスペリエンスに関わるすべての人へ向けて書かれた本。オススメです。
ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方 -
- 作者: Whitney Quesenbery,Kevin Brooks,UX TOKYO
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2011/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ストーリーテリングは物語や出来事を言葉や音声、イメージなどを使って伝えるための技法。本書では数多くの具体的なストーリー例をもとにストーリーテリングの方法論、活用方法が説明されている。
- ストーリーの集め方(聞く、集める、選択する)
- 作り方(クラフト、構成組合せ、構造・プロットを作る)
- 使い方(デザインアイディアを生み出す、ストーリーによる評価)
- 共有の仕方(共有、伝え方)
ストーリーの最大のメリットは「体験を伝える力」にあると言えます。たとえば映画では、ストーリーを用いることで、私達にとって赤の他人でしかない主人公の体験を、感情を揺さぶるまでに共感させてくれます。共感のあまり映画を見終わった頃には「憧れでしかななかったあの夢を今すぐ実行に移そう」などと決心をする人もいるかも知れません。ストーリーは聞き手の深い共感を引き出し、行動に駆り立てます。皆さんがユーザー体験を調査し、それをストーリーとして共有することでチームのメンバーや上司に深い共感を促すことができます。そのために必要なスキルが、本書で紹介するストーリーテリングです。
UXデザインのストーリーの多くが、人の話をリアリーリスニングで聞くことから始まります。実在する人々を観察し、耳を傾ける時間を確保することでデザインに関する有益な情報を収集することができるのです。身の回りにあるストーリーを見つけることで驚きや発見があるかもしれませんし、そうしたストーリーに耳を傾けることで感情が喚起され、デザインプロセスにおけるストーリーの有用性に気づくでしょう。そのとき、ストーリーは単なるアネクドートから、行動や目標、そして文化の重要な要素を表現することになるのです。
UXデザインでストーリーを使用するのにはもうひとつ理由があります。それは、ストーリーの力を使うことで、新しい視点で世界をみることができるということです。他人が製品やサービスを使った経験やそのコンテクストを理解するのは非常に困難です。しかし、新しい視点からデザイン上の問題をみることができれば、ソリューションまでの道のりのうち、半分は到達しているといえます。悪い経験をよい経験に変える要因は、壮大でイノベーティブなアイデアかもしれませんし、あるいはマイナーチェンジかもしれません。リアリーリスニングは、私達が提供する製品やツール、サービスを利用している人々のことを真に理解することの始まりです。そして優れたユーザーエクスペリエンスを提供するためのスタート地点でもあるのです。
ストーリーは私達を日常生活の豊で深みのある部分に結びつけてくれます。そして、ユーザーエクスペリエンスにおける仕事を通じてどうやって驚きと感動をもたらすかについて考えさせてくれるのです。
ストーリーは、私達に他の方法ではできないことを可能にしてくれます。ストーリーによってキャラクターが生まれ、彼らをコンテクストやメタファ、そしてエモーションと一緒にプロットしてくれるのです。そして、そこからストーリーは私達に新しい発明をするための自由は発想をもたらしてくれるのです。
ユーザーエクスペリエンスに関わるすべての人にオススメの本です。
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