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枯れた知識の水平思考 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-11-01

SFC末期は暗黒期だったのか?

 SFCの末期はよく任天堂暗黒期みたいな言われ方をする。やれソフトの値段が一万円を超えてただのなんだのと良く言われてる。他にも、ロイヤリティをぼったくってたのではとか、初心会のひどいやり方なんてのもたまに言われてたりする。


 オイラには、流通のことやロイヤリティのことは良く分からないので、あくまで一ユーザー視点から、当時のことを振り返ってみよう。


 一ユーザーとしてのSFC末期(93〜95年頃)という時代ははっきり言ってゲームが面白過ぎる時代としか言いようが無かった。当時は完全にスクウェア黄金時代で、FF6、ロマサガ3、そして、なんと言っても当時のスクウェアの勢いを象徴するタイトルである、クロノトリガーと、未だに名作の誉れが高い作品がバンバン発売されていた。


 それだけではなく、ストリートファイター2から始まる格闘ゲームムーブメントは、隆盛を極め、ストリートファイター2ターボは300万本もの売上を叩き出し、帝王任天堂も、スターフォックス、スーパーメトロイドファイアーエムブレム紋章の謎ヨッシーアイランド、マザー2、スーパードンキーコングなど等、まさに円熟期と呼べるタイトルを次々に発売していた。


 そして93年あたりから徐々に流れつつあった次世代機の情報が、更に、オイラの期待を膨らませた。今でも充分面白いのに、ここからさらに未来は広がっていくのかと、当時のオイラは、ゲームの輝かしい未来というものを全くと言っていいほど疑っていなかった。


 だから、当時、如何に任天堂が酷い商売をしてたとしても、その時代を暗黒期と呼んでしまうのは、どうしてもためらいがあるのだ。っていうか当時のことをそんなあっさり暗黒期って呼べてしまう人って当時の時代をあんまり知らないで言ってないか?と思ってしまうのだ。


 そんなことを思う要因の一つに、当時は結構ソフトの値引きをしてたことを皆忘れてないか?ってことがある。PS時代になって、ソフトの値引きってのはあまり行われなくなったのだけれど、SFC時代ってヨドバシとかの量販店なんかだと、発売してすぐ2割引くらい当たり前じゃなかったか?だから一万円のゲームだって2割引で8000円くらいで買えてたし、中古ならもっと安く買えてた筈なんだけど。なぜかSFC暗黒期を語る人って意外とこの要素を見てはくれないのだ。オイラ的にはSFC時代のソフトって定価は一万円でも結局8千〜7千円くらいが標準的な価格帯だったと思うんだけれど。


 それでもSFCソフトの中には11400円とか、一万円を更に超えたソフトが発売されてみたりしたのは、確かに高過ぎの感はあったし、プレイステーション初期のソフトの価格帯、5800円というのは、衝撃的に安く感じられた。っていうかその値段につられて、オイラ当時まだ4万円くらいしたPS買っちゃってるし。


 でもこんな事実をあなたはご存知だろうか?セガサターンと同時に発売されたキラータイトルバーチャファイター」の最初の値段である。


 その値段はなんと8800円だったのである。高くない?いや、でも当時ゲーセンでハマり狂ってた人からすれば、サターンとバーチャ買えばやり放題ってのは、安いと思うし俺だってPS買ったのは、当時のゲーセンのタイトルの魅力ぶりってのが大きい。でもこの辺の中途半端感がやっぱりセガなのか…。


 でもこうやってSFC末期の11400円というある種の限界を超えたソフト価格(ちなみにFF6がこの値段でした)、サターンバーチャファイター8800円という価格、それらと比較しても、やはり輝いて見えるのが初代プレイステーションの初期タイトル群の5800円という価格帯の安さだ。当時ゲーム業界初参入のソニーは、当時なんとなく一万円付近が当たり前だった風潮を完膚なきまで破壊したし、それ以外にも広告、流通など、いままでのゲーム業界の風潮をことごとく破壊し、あっという間に、トップにのぼり詰めてしまった。それはあまりに鮮やかな革命だった。


 改めて、当時を振り返ってみると、やっぱあの頃って面白過ぎる。あらゆるソフトハウスが輝きまくってた時代だった。だからそんな時代を任天堂の暗黒期って表現してしまうのは、どうも抵抗がある。あの時代は任天堂が暗黒だったってよりは、ソニー(SCE)が如何に優れていたのかを語ったほうが良いのではないだろうか?今ではすっかり誰も語らなくなってしまった久夛良木さん、及び当時のSCEを盛り立てたメンバーの功績を語るべきなのではないか?オイラはそのように思う。そんな久夛良木さん、及び当時のSCEの皆様にオイラから最後に一言。


 久夛良木健(当時は)お前がナンバー1だ

aaaaaa 2008/11/05 06:00 今から考えると面白かったゲームは1万円の価値はあったような気がする。
値段が安くても今のゲームともアニメともつかないようなゲームはやりたくないわ。

おっさん5号おっさん5号 2008/11/05 11:29 当時のPCゲームは普通で14800円でしたから、それでも安いです。
ソニーは頑張りましたね。昔はね。

bbbbbb 2008/11/06 10:35 SFC等のROMカートリッジの原価が当時数千円(容量により幅がある)
PSに使われていたCD-ROMの原価が数十円(価格は常に一定)…
どっちがボッてたかは皆さんの判断次第

なまえなまえ 2008/11/06 11:05 都会は知らんが地方ではまったく値下げされてなかったぞ
2年くらいたってやっと中古が出るレベル

アルガスアルガス 2008/11/06 20:57 初めまして。とあるサイトから飛んできましたw
私も田舎だったためか値下げはあまり無かったと記憶しています。
まぁ半年も我慢すれば中古で半値以下で買えたんしたんですが。
確かに1万円越え等本当に高かったとは思いますが
十分にその価値はあったと思います。いい時代でしたw

hamatsuhamatsu 2008/11/07 00:51  オイラも思いっきり地方に住んでいたのですが、まあ、どうにか行動範囲にヨドバシカメラや、当時全国展開し始めていた、ブックオフや、カメレオンクラブのような中古と新品を扱うゲームショップがあって、値引きソフトや中古を素早く手に入れることが出来ていた自分は恵まれた方だったんでしょうね。

 あと忘れてはいけないなあと思うのは、PS初期はソフトの値引きをほぼ行っていなかったということです。

 これについてはSCEが公正取引委員会から勧告受けてたりしましたよね。
PSの5800円という価格は非常に魅力的でしたが、SCEだってかなりギリギリのせめぎ合いのなかで、ちょっとグレーゾーンに入りつつ、この値段を設定してたということなんだと思います。

tamatama 2008/11/09 14:23 私も当時が一番ゲームが面白かった時代だと感じています。
PSもPS1の時代が好きでした。SSと競い合って双方ともに魅力的なゲームが発売されてどちらも大好きでした。
久夛良木さんがSCEの経営戦略の舵取りをするようになったのはPS2のころからではなかったでしょうか?
設立後数年は他の方々がトップを務めていたと思います。
久夛良木さんの個人的な思いが強く反映されたのか、このころからSCEは理論値性能に特化した理念先行の、
ハード偏重方針に変化していったと思います。
PS2の最初の2年くらいのソフトはジャギーがひどくてDCと比べてがっかりしました。
最近のSCEのちぐはぐな戦略見ていると、とてもPS1で任天堂を倒した企業と同じとは思えません。
個人的な意見ですが、単なるハードオタクの会社になった感があります。

skhskh 2008/11/09 16:15 暗黒期とも成熟期ともとれますね
ですがそのままスーファミや64の天下だったとしても面白いものが作れたかは疑問です
結局は煮詰まりすぎるとオタクにしか受けないものになりますからね
そんな中、PSは低価格や新感覚のゲームでライトやゲームしない層を切り開きつつ新しい市場を作ったと思います
なんだか今の任天堂とSCEが逆のような気がしますねw

あ 2008/11/09 18:38 ハードの盛衰はソフトの魅力にかかってるから、ハードを基準にして語ると、あの頃が任天堂の暗黒期で、ソニーの台頭期に見えるけど、要はスクウェアの黄金期の一言で済むと思う。あの頃のゲーム業界は勢いがあったけど、牽引してたのは明らかにスクウェアでしょ。今のゲーム業界がライトユーザーの取り込み等で拡大しているように見えても、かつてのような良作が少なく見えるのは、その頃のスクウェアのようなメーカーが少なくなってるからだと思う。
スクウェアって地味だけどいい雰囲気の、ゲーマーのツボをくすぐるような良作を作る会社ってイメージだったのが、PSに入ってからはだんだんとやたら美形で軽そうなキャラクターを主人公にして、いかにも一般受けしそうな陳腐な恋愛ストーリーを見せていく作風の会社に変わっていったから、売上は上がったかもしれんがオタクの心が離れていったような気がする。

PS3は少しずつ挽回していって最終的にはソニーが勝つんじゃないかと思ってるけど。

hamatsuhamatsu 2008/11/09 22:11 当時のスクウェア、そしてFFというタイトルが異常なまでの求心力を持っていたのは確かですが、それ以前にゲームセンターでのバーチャファイターやリッジレーサーっていうタイトルの人気爆発と、その流れを引き継ぐ形で、次世代機が発売され、次世代機が最も難しい課題である「離陸」に成功したっていう事実を忘れてはならないんだと俺は思います。


ゲームだけの力で4万円もする機械をSSとPS合わせて二百万台以上売ったって事実は本当に凄いことだと思うんですよ。その後、熾烈な価格競争と繰り広げて2万円まで行くことで、64の定価25000円が高く感じられるほどでしたし。

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