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2009-01-11

ドラクエ3にジパング(日本)がある理由


 ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)のモンスターにはひらがなが多用されていると以前のエントリで述べてきたわけだが、ドラクエのモンスター名には所謂コテコテに和風の名前というのが無い。ひらがなを多用するならもっと日本の妖怪の名前とか使用した方が楽だとは思うんだけれども、「ひとつめピエロ」、「どぐうせんし」、「おにこぞう」など、ひとつめこぞう、どぐう、おに、っていう和風な素材をそのまんまは使用せずに、アレンジを加えて和風っぽさを極力出さないようにしている。


 しかし、そんな中シリーズ通してたった一体だけ、例外的に思いっきり和風な名前のモンスターが存在する。それはやまたのおろちだ。


 「やまたのおろち」が登場するのはドラクエ3のジパング、要は思いっきり日本を意識して、アレンジしたエピソードなわけだけれども、このエピソードには、他にも様々なドラクエにおける例外的な要素が存在する。


伝説的なアイテムの借用

 ドラゴンクエストというゲームは、基本的に外から物語や神話みたいなものを借りてこない。これはどういうことかと言うと、エクスカリバーとかラグナロクっていうファイナルファンタジー(以下FF)によく登場する武器の名前は、FFオリジナルの武器なのではなく、北欧神話だったり他の神話から拝借するような形で、ゲーム中に登場させているわけなのだけれど、ドラゴンクエストというゲームはそういうことを基本的にしていないのである。


 「おうごんのつめ」というアイテムだってもっとファラオのなんちゃら〜みたいにもっと、古代エジプトとかの歴史と絡めたネーミングが出来そうなのに、それをせず、ひらがなで抽象的な名前をつけている。この辺がドラクエドラクエたらしめている理由の一つでもあるのだろう。


 しかし、そんなドラクエにも例外的に外から借りてきた伝説上のアイテムがいくつか登場する。一つは、「せかいじゅのは」だ。でもせかいじゅ関係の話はここではあまり関係がないので、今回は脇に置いておきます。問題はもう一つのアイテム「くさなぎのけん」についてである。


 さっきの外から借りてた神話的なアイテムの不在って話と、「くさなぎのけん」の存在って思いっきり矛盾してるわけです。なんせ我らが日本の三種の神器の一つですからね。思いっきりドラクエも外の世界の神話から拝借しとるやんけと。


 しかし、この「くさなぎのけん」が獲得できる場所こそ、さきほど述べた例外中の例外モンスター「やまたのおろち」が登場するのと同じジパングにおいてなのだ。ジパングには、ドラクエシリーズ通しても珍しい例外が頻発しているのである。


なぜジパング

 他にもジパングにはヒミコっていう思いっきり日本の歴史上の人物がアレンジ抜きで登場していたり、かなりドラクエ3の中でも浮いたエピソードなのだが、なぜ、ジパングにはこのような例外が頻発しているのだろう?


 子供の頃に自分がドラクエ3をやっていた時は、単なる変化球の一つだと思っていた。散々西洋風の世界を渡りあるってきたんだから、一個ぐらい思いっきり異質なエピソードがあっていいだろうと。まあいわゆる箸休め的なエピソードというか。


 これはこれで間違った考え方でもないように思う。ジパングってストーリーのちょうど中盤をちょっと過ぎたくらい、後半の盛り上がりへのステップみたいな所で登場するから、この辺でこういう変り種を仕込むのはなかなか効果的だとも思うのである。


 でも、皆も知っていると思うが、ジパングにまつわるエピソードはそれだけでは終わらないのだ。単なる箸休めエピソードとしては捉えられないくらいに、ジパングドラクエという物語に密接に絡んでくるのである。アレフガルドの地で。

おうじゃのけん=日本刀説 

 ジパングを巡るエピソードは、ジパングだけでは終わらない。ギアガの大穴を落下し、主人公達が降り立ったアレフガルドの地で、ジパングの住人と遭遇することになる。

その際にジパング出身の人物は、鍛冶屋を営んでおり、主人公達に、最強の武器「おうじゃのけん」を作るという非常に重要な役割を担っているのである。


 その際に必要なアイテムが、ドラクエには例外と呼べる外の世界から借りてきた神話的アイテム「オリハルコン」なのだ。

またまた例外が登場してしまいました。


 このエピソードに接した子供の頃の自分は、「ジパング出身の人が作るってことは、おうじゃのけん(後のロトのつるぎ)って日本刀じゃん!かっこええ!!日本刀最強!!!」とか思っていた。こんなことを考えていたのは自分だけではないらしい。


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 ↑この記事を読むと開発主要メンバーの中村光一自身がその説を提唱しているとか…。おお!やっぱりオイラは間違ってなかったんだね。日本刀最強なんだね。


今になって思うこと

 ジパングという変化球的なエピソードを物語に混ぜること、おうじゃのけんという最強の武器に、実は日本刀なのでは?という想像が膨らむ要素を加え、物語に厚みを持たせること、これらの考え方は基本的には間違ってないと今でも思う。


 でも今になって、それだけなのか?とも思うのだ。堀井雄二という本当に物語に精巧な仕掛けを張り巡らせる人物が、それだけのために、ここまで例外的な要素をジパングに連発させてしまったのかと思うのだ。シリーズ通しても珍しいほどの異質かつ例外的な要素がふんだんに盛り込まれたエピソードが意味することは、それだけなのかと。


 というわけで、ここで私は新たな解釈を付け加えようと思う。以下に展開するのは、30過ぎてから思う、私にとってのドラクエ論だ。


ドラクエ3にジパングがある理由

 ドラクエ3にジパングがある理由、それは堀井雄二がゲーム業界で歩んできた足跡をゲーム中に封じ込めるためではないだろうか。


 ゲーム中で堀井雄二の足跡に相当する人物、それはアレフガルドで登場する、ジパング出身の鍛冶屋だ。彼が生業にしていることは、素材を武器として加工し、主人公達に使ってもらうことだ。主人公達っていうのはもちろんユーザーである我々のことだ。


 彼は伝説的な素材、「オリハルコン」と出会うことで、最強の武器「おうじゃのけん」をつくることになる。ここでの「オリハルコン」とは何を象徴しているのか?それは、堀井雄二RPGを作らせるきっかけになったゲームタイトル、ウィザードリィウルティマである。そしてそこから作られる「おうじゃのけん」こそが、ドラゴンクエストそのものを象徴しているのだ。


 「くさなぎのけん」や「やまたのおろち」が存在する、ジパング(日本)というルーツを持つ彼が、「オリハルコン」という異国の伝説的素材と出会うことで、「おうじゃのけん」という最強の剣をつくり、我々ユーザーに託す。しかもこの一連のイベントで、鍛冶屋をしている彼は、「おうじゃのけん」をタダではくれないのだ。きっちり我々からお金を頂くという形で、ようやく彼は私たちに剣を提供してくれるのである。これはゲームを売る側、買う側の関係性になぞらえれば極めて自然なことだとわかる。

 

 ジパングを巡るエピソードに例外的な要素が頻発する理由、それは、ゲーム業界の外側からゲーム業界のど真ん中へと辿りついていく、ドラクエというまさしく伝説的なタイトルを作り上げていく、堀井雄二の足跡を表現するために必要な要素だったからなのだと私は思うのである。


 そして、物語の最後に、ギアガの大穴は閉じ、主人公達は元の世界には戻れず、ロト伝説は完成する。そして、鍛冶屋である彼も当然元の世界には戻れなくなっている。彼は今後も鍛冶屋を続けていくのだろう。それは、堀井雄二自身、今後もゲーム業界の内側で生きていくことになるだろうという決意を、ロト伝説の片隅でこっそり表明していたのではないかと、今になって思うのだ。


 妄想的に過ぎる解釈かもしれないが、一連のモンスター名を調べる過程で、ここまで精緻な工夫を凝らす人が、このような綻びを簡単に許すものなのか?と思案した結果がこのような結論に辿りついてしまって、自分自身驚いている。でもこれが自分が最も納得する、私のドラクエ論である。

参考

RPGの時代:野安の電子遊戯工房

私のドラクエに関する考察はここのサイトに大きくインスパイアされている。

この考察がなかったらここまで、自分がドラクエに真剣に向き合うことはなかったと思うので、興味がある方は是非。

関連

ドラゴンクエストのネーミング法則〜詳細版〜 - 枯れた知識の水平思考

ドラゴンクエストのモンスターの命名法について - 枯れた知識の水平思考

elel 2009/01/12 02:32 堀井氏が自分になぞらえて物語を作ったという部分ですが、読んでいて違和感を感じました。
自分の決意のためにストーリーに不純物を混ぜるというのははっきりいってエゴであり、精緻な世界観を作る人だという話にそぐわないように思います。
これまでの考察は深読みしすぎじゃないかなと思いつつもなんだか納得して読んでいたのですが、今回の話は作品のため(ユーザーのため)ではない理由付けで、あまり合理性がないように感じますがどうでしょう?
まあ確かにジパングのイベントは異色な気はしますが…。

hamatsuhamatsu 2009/01/12 08:08  まあ確かに、かなり無茶なこと言ってるなと自分でも思います。もうちょっとユーザーに寄り添った視点でジパングとかのドラクエ3の世界を分析するに、アレフガルド(ロト伝説の本当の舞台)とアリアハンを始めとする、主人公達がやってきた世界の対比構造をより明確にするために、主人公達がやってきた側の世界は、どっかでみたことあるような世界にわざとデザインしてたのかなと。ジパングは思いっきり日本だし、イシスはエジプトか?とか。

 ゲームの世界と現実の世界を対比させたかったというか。

AYSAYS 2009/01/12 15:00 はじめまして。
「ドラゴンクエストというゲームは、基本的に外から物語や神話みたいなものを借りてこない」というところに目を付けたのはいいと思うんですが、「ジパングだけ例外」という方向の見方は違う気がします。
ドラクエ3(のアレフガルド以前)自体が、世界史のパロディなわけで、他にも「くろこしょう」=大航海時代のモチーフなどなど、いろいろありますよね。

出典は忘れましたが、世界地図をモチーフにした件については、インタビューかエッセイで堀井さんが語っていた気がします。(ユーザーが驚くだろうと思っていたら、開発中に世界地図をモチーフにした他のRPGが出て、変更しようか迷った、というような話があったようななかったような……←うろおぼえですみません)

ドラクエ3は、世界史のみならず、引用が多いんですよね。ホビットとかエルフとか。
この辺はおっしゃる通り、ウィザードリィなどの影響かもしれません。

ちなみに、私が一番驚いた「綻び」は、のちに呪文の名前に「マジックバリア」という英語を使ったことです。いったいなぜ……。

hamatsuhamatsu 2009/01/12 15:45  はじめまして、コメントありがとうございます。ご指摘の通りドラクエ3の世界自体が現実世界のパロディ構造になってるんですよね。その辺を全部纏めて総合的に語れれば良いんですが、その辺は野安ゆきおさんとかがいつかきっちりやってくれるかなと思ってるんで(笑 自分は隙間を埋めるような形で語っていこうかなと。

 今回のは思いついちゃったから書いちゃったみたいな感じが強いです。
ドラクエ8以降の言葉からビジュアルに軸足を移しつつあることなどもその内語れるといいなと思います。

LewLew 2009/01/12 22:00 hamatsuさんが行ったみたいに、ただ単純にドラクエ3のマップが世界地図をパロってただけじゃないですかね?
エジンベアはイギリスだし、ロマリアはローマだろうし、黒胡椒を欲しがる王様の国がポルトガだった。そんな中に
ジパングも出してみたってことで。
でもドラクエ3はちょうど小学生でジパングが出たときにうれしかった記憶はあります。

KYKY 2009/01/13 00:32 適当に作ったらああなった

アメン・ラーアメン・ラー 2009/01/13 13:02 ラーのかがみ…。

>マジックバリア
英語もそうですが、7文字という字数に違和感が…。

nanasinanasi 2009/01/13 19:32 あれだけ容量に苦しんだゲームなのに、
ジパングだけ専用のグラフィックとBGMがあるのには
違和感を感じていました。

エントリの意見にはあまり説得力がありませんが、
ジパングの存在に何か特別な意図はあったように思います。

itouhiroitouhiro 2009/01/13 20:45 >開発中に世界地図をモチーフにした他のRPGが出て、変更しようか迷った、というような話があったようななかったような……
「google:ドラクエ 世界地図 未来神話ジャーヴァス」

nyonyonyonyo 2009/01/13 21:37 途中まで読んで予想していた結論は「おうじゃのけん(ロトの剣)に伝説となるべき説得力を与えるため」でした。話がゲーム外に進んであれ?と思いましたが。
説得力の起源をなぜジパングに求めたのかというと、日本刀の刀鍛冶をそこに関わらせたかったからだと思います。神ならぬ人が鉄の塊に神聖性を生み出す過程と、勇者が伝説の勇者になっていく過程を重ねた、というような。
だけど、防具の方はぞんざいですよね。ロトの兜=てっかめん説があったり。
はじめましての通りすがりですが、失礼しました。

slpolientslpolient 2009/01/13 23:03 こんにちは。

この考察を拝見し、私は暗に愛国心を鼓舞しているという説を考えました。
確かに、王者の剣は日本刀だという仮説が成り立ちますね…
(攻略本のイラストは西洋の剣ですが…)

日本を象徴する物の一つである日本刀が悪をやっつける。
まさに戦前の児童向け愛国活劇にあったとしてもおかしくない描写ですよね。
堀井雄二氏が保守的な人間かは存じませんが、日本の強さを、オブラートに包んだ上で
誇示しているという解釈もできるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

hamatsuhamatsu 2009/01/13 23:10 日本のRPGを作るんだっていう強い思いみたいなものはあると思いますね。

ぽ。ぽ。 2009/01/14 14:02 個人的には、世界地図ベースのRPGで古いの、というとウルティマ?を連想しますね。(ちなみにそれのさらに元ネタはバンデットQらしいです)
それはさておき。「おうじゃのけん」を作るのはジパング人だっていうのは、言われてみれば謎ですね。
「普通の技術では作れない(余所から技術を持って来ないとならない)」ということであれば、エルフの村のエルフとか洞窟のドワーフの親戚でも出した方が素直でしょう。
日本とか日本のゲームへの思い云々、という話なら和風モンスターやアイテムももっと出していてもいい筈だし。
ところで、ジパングがある理由、ですが。
まず、ジパングのイベント自体の意味は、その後のサマンオサのイベントの時に(ジパングの経験を踏まえて)「ここの王様も魔物が化けてるんじゃ…!?」と気づかせるためのものだろうと思います。
(ジパングの時には「人助けをしようとしたら自動的にヒミコの正体を知ることになる」で、サマンオサの時は「能動的にラーのかがみを使わないとわからない」なのに注目)
普通は何も無くても気がつくと思うかもしれませんが、RPG初体験者とかだとその限りでもないと思います。
それで、そのイベントを配置するのに最も適した場所はどこか?と考えたときに、ジパング(日本)はかなり有力なのではないでしょうか。というのも、大陸側から見える位置にあって「船さえあれば…」と欲求不満を起こさせて強く記憶に残ること(初見は船を貰うために近くに行ってるだけに)、それ以上に何しろ我々は日本人ですから覚え易いというのもあります。
そこから更に考えると、特別な音楽や専用のグラフィックを使っているのも印象づけるためではないか、と、思えてきます。
で、「最も印象に残るように作られた街」を利用して、今後出会う例外的事象…例えば街なのに店も宿屋も無いとか、ボスが2段戦闘、しかも後段は街の中での戦闘だとか、そういうこともあるというのを学習させてる面もあるんじゃないでしょうか。さらに実際にはジパングくらいしか明らかに異文化な場所はないにも関わらず、強く印象づけることで世界に広がりを持たせているようにも思えます。
そう考えると「おうじゃのけん」がジパングの職人によって作られた意味もわかる気がします。つまり「異文化下の職人」であれば誰でも良かったのだけど、間違いなく覚えている街(しかも地上、アレフガルドから見て異世界)ということでジパングが選ばれた、と。エルフは出会わなくてもクリア出来る(FC版)し、ドワーフはちょっとしか出て来ないので印象の面で薄過ぎると判断されたのではないでしょうか。

>ラーのかがみ…。
それは「キメラのつばさ」程度の意味しかないのでは?自分の知る限り「ラーの鏡」なんて名称の物はドラクエ以前には無いと思うのですが。
そういうことを言いたいなら、むしろ「けんじゃのいし」も伝説的アイテムからの借用ですよ、とかの方がいいかと。

ぽ。ぽ。 2009/01/14 14:04 う。文字化け…「ウルティマ2」ね。

hamatsuhamatsu 2009/01/14 14:23 ユーザーをそれとなく導くための仕掛けという観点ですね。それも当然あると思います。それと、やまたのおろちとボストロールってどちらも中盤あたりで遭遇する中ボスですが、やまたのおろちってボストロールに比べると強いんですよ。ボストロールはレベル15で倒せたんですが(主力は魔法使いのヒャド)、やまたのおろちはレベル23でようやく倒せました。

 どっちかといえばやまたのおろちに遭遇する方が先なのに、強いほうを先に配置したのかと言えば、プレイヤーに最低限やまたのおろちを倒せるくらいのレベルが無いと今後の闘いを続けるのは無理という「壁」の存在にしたからじゃないかなと思うんです。ここでやまたのおろちを倒すくらいのレベルがあれば、今後の冒険は、自由に満喫できるよという。そういう色んなレベルでの「転換点」だったり「基点」の役割をジパングには担わせているんじゃないかと僕は考えるんですね。

だから今回の記事もある種の一側面のみにスポットを当てたものだと捉えていただくとうれしいです。

hamatsuhamatsu 2009/01/14 14:32  あと船を取る手前のダーマ神殿付近から見えるってのもポイントですね。しかも見た瞬間に「あれ日本じゃん!」ってわかるっていう。こういう視覚的な伏線の張り方がドラクエって本当に上手い。

CroCro 2009/01/14 18:51 非常に面白い考察でした。

私見になるのですが、おうじゃのけんは日本刀というより、縄文時代の「銅剣」に近いものなのではないでしょうか?
攻略本の「くさなぎのけん」も、そのような形だったように記憶しています(少なくとも日本刀ではない)。
ジパングの鍛冶屋が作る剣はくさなぎのけんに近いもの、と考えても無理はありません。
それにロトの剣の形状(下半分はへこみ、上半分は広がっている)は出土品のそれを彷彿とさせます。
もちろん、「日本で作られた刀」の意味での「日本刀」であることは共通していますので、
私の勘違いであれば申し訳ありません。

hamatsuhamatsu 2009/01/14 19:46 個人的には、その辺は各々の想像で補完してしまって良いものだと思ってるんですよね。コテコテの反り返った日本刀であっても良いし、縄文的な銅剣という解釈でも良いと思う。自分は、公式のロトの剣のイラストは、縄文文化と、日本刀的なものと、西洋文化がおかしな形で影響しあった、ありえない歴史のifを具現化した姿って思っています。

無名無名 2009/01/15 00:45 ジパングに宿屋も店もなく特別な音楽で・・・というのは
ドラクエ3にとってジパングがエクストラな存在であるという風にしたかったのではないかと思います。
世界地図をテーマにしたらジパングは避けて通れない。
でも作りこんでしまうとジパングの印象が強すぎてバランスが取れない。
だからボーナストラックとしてボス戦だけの街、音楽も演出も、いつものドラクエとかけ離れた例外的存在として
あえてドラクエ3ワールドから浮かせてしまったのだと思いますがね。
この辺はゼルダの伝説SFC版で主人公の家が爆弾屋だったのと同じ意図が見えます。
何かを表現したかったんじゃなくて、あえて表現したくなかったからこその措置でしょう。

ちなみにボストロールはやまたのおろちとは違った強さがあります。
(自動回復量がかなり多い、痛恨の一撃があるなど)
強さで比較するなら同等ですね。むしろラーの鏡を取るための洞窟で出てくるモンスターとの連戦は、
やまたのおろちよりも通常なら厳しく感じるはずです。
(やまたのおろちが放つ炎の息クラスの全体攻撃は、サマンオサではザコ敵でも出してきますし)

王者の剣については日本刀というよりも
鍛冶屋というイメージが強いのがたまたま日本人の刀鍛冶だったというわかりやすさ重視でしょう。
ドラクエ3自体が日本人向けですから、ここでヘパイストスやらドワーフやら出されても
子供には何がなんだかでしょうし。その程度の意図しかないと思います。
材料を売っていい武器を作ってもらってそれを買うというのは
ウィズのNPCやウルティマを参考にしたのかも。
ともかく、1と2で続いた「最強の武器が洞窟に落ちている」というパターンを
壊したかった意図はあると思いますが。

hamatsuhamatsu 2009/01/15 00:57 まあそういう考え方もあるでしょうね。人によってそれぞれのドラクエ像があるのだと思います。だから今回の記事もあくまで「私のドラクエ論」でしかないのです。それがロールプレイングゲームの持つ特性なのではないでしょうか。

うろ覚えうろ覚え 2009/01/16 00:00 うろ覚えなんですが、公式ガイドブックのイラストには伝達がうまくいってないものがあり、6のマジカルスカートは、バーバラの衣装と同じものとなるはずだったとか、おうじゃのけんは日本刀のような見た目になるだとか、そういう記述を何かで見たことがあります。
ソースが今ひとつ思い出せなく、噂レベルでしかないものでしたら申し訳ないです。

ヌガーヌガー 2009/01/18 06:09 はじめまして。
面白く読ませていただきました。
しかしやはりちょっと違和感があるというか納得しがたい感が有ります。。
私が考えるに、ジパングがある理由は

1.わざとダサさをいれるための日本語の多用に背いていない
ドラクエ1〜3では、おそらく一般名詞は全て日本語を使っていると思います。
そのため単に日本以外の神話から用語を拝借するのが難しかったんじゃないでしょうか。
「くさなぎのけん」「やまたのおろち」は日本語なので自然に入れることが出来ます

2.現実の世界地図をモチーフにしていることのヒント
今でこそドラクエ3の表世界は世界地図だということが知れ渡っていますが
発売当初はどちらかというと隠し設定的な扱いだったはずです。
しかしアレフガルドとの対比の意味でも、途中で自然に気付いて欲しかったので、ヒントを少しずつ配置していったんだと思います。
あまり露骨にしてしまうと世界観が崩れるけれど、ぼかしすぎると気づかれない可能性がある。そこでジパングだけを特別ヒントとしたのではないでしょうか。
小学生にもわかりやすいですし、島国なので世界観への影響も限定できます。

3.自分の国は特別扱いしたかった
世界をモチーフにしよう!と思った時点でやはり自国だけは差別化したくなるのが人情と言うものです。

hamatsuhamatsu 2009/01/18 07:01 そこからさらに「堀井雄二はゲーム中で自分達の国に自分達の歩みを刻印したんだ!謎は全て解けた!」「ナンダッテー!!ΩΩΩ」 と妄想を展開させたのが今回の考察だとご理解下さい

   2009/01/21 00:50 草薙の剣は太刀なので
日本刀ではないのでは?

shiroshiro 2009/01/25 23:24 でもそうすると、ウィザードリィやウルティマが、伝説的な金属とはいえただの素材扱いってことですよね。
ドラクエを刀匠が鍛え上げた日本刀に例えるなら、ウィザードリィやウルティマも西洋の刀剣に例えるべきでは?両方とも作品として完成されているのだから。
ご自身でもわかっているようですが、考察というのは誰にとっても明確な状況証拠と、他者を納得させるだけの理論の二つがあってはじめて説得性が生まれるわけで、思いつきが飛躍しただけのトンデモ理論では、例え後に本当だったとわかっても「いくつかのデタラメのうちの一つが偶然当たっただけ」程度の価値しかないんじゃないかと。
ちょっと言いすぎですかね。申し訳ない。

replicornreplicorn 2009/02/14 11:16 鍛冶屋が絡む必要があったとするなら製法の問題も考えられるかもしれませんね。15世紀辺りまでの中世では鋳造が多かったと記憶していますが、日本刀の製法は鍛造です。このふたつの製法を比べるとかなり強度の差ができると思います。

最高の素材を最高の技術で鍛えるから王者にふさわしい剣になる、と考えられそうですね。山下章著「電脳遊戯考」のインタビューで中村光一曰く、「ゲーム後半のシナリオが先に完成して後から前半を肉付けした」ということが何か関係するとも考えられそうです。

ねこたろうねこたろう 2010/01/14 22:26 hamatsuさんの意見とても面白かったです。
elさんやAYSさんのおっしゃるようにちがうかもしれないです。
しかしelさんやAYSさんが間違っていてhamatsuさんが正しい可能性もあります。
結局hamatsuさんの意見を否定しているかたって
hamatsuさんの論点の矛盾をついているわけではなく、
考えすぎじゃないかって話ですよね?
だったらhamatsuさんの話は考察がたぶんに含まれていて
自分では考えたこともない観点から考えているところがとても面白かったです。
ジパングを世界の中の日本と捕らえることは私でもできましたが
ジパングを堀井雄二ととらえるのは新しい意見をいただきました。

JohnnyJohnny 2010/01/15 05:09 その後、愛国活動でも知られるようになるすぎやまこういち先生と、堀井雄二さんがずっとタッグを続けていられるのは、ドラクエ3におけるジパング周辺の扱いにも関係があるのかな…と、大人になってから思いました。

ドラクエ3は、日本神話を世界の歴史に絡めて(音楽でも)表現しているわけですから…。オープニング画面を削るほど容量の制限があった中で、ジパングを特別扱いしたのには理由があったはず。三種の神器であるくさなぎの剣をゲーム内に世界歴史の1つとして登場させるなんてのは、たとえば土井たか子がマドンナ旋風で席巻する当時の日本の政治情勢を考えたら快挙という他ないでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%8F%A2%E9%9B%B2%E5%89%A3

深い。

もすくもすく 2013/02/12 07:01 ドラクエ1は、RPGを知らない子供たちを対象とするところから考えられていたからこそ、その完結編としてのドラクエ3は、現実世界とファンタジー世界の両者を描いたんじゃないかな。ロトの世界がまた他のファンタジー世界に繋がっている、というよりも、現実世界に繋がっている、という方が、RPG 慣れしてない当時のリピーターの卵たちには、受け入れてもらいやすい、と考えたんじゃないかな。当時プレイして、本当に終わらせる気満々だな、と思ったのを覚えてる。
ドラクエ3には、シリーズ完結編として、ロトの正体、ロトとは何だったのか、というテーマがある。ファンタジー慣れしてない前提の顧客に対して、ロトの正体がまた100%ファンタジーだったら、納得されない恐れもあったんじゃないの?
それで似非世界地図、ジパングやらロマリアなどが登場したわけだけど、それはそれで面白いな、と。ドラクエ3とは、そんなゲームだった記憶がある。

昨今のファンタジーに始まりファンタジーに終わる、みたいなゲームとは違う、日本のRPGを開拓したゲームの奥深さは流石に感じられる。人によって、それを何に投影するかは様々であっていいんだな、と思いながら記事を読めた。

なんつってなんつって 2013/08/03 11:18 とても面白かったです。日本人て視野が狭くて頭が固いからこういう自由な推論を条件反射で否定しちゃうんですよね。根拠、根拠て論文じゃないんだから。堀井雄二さんが無意識的にそういうことした可能性あると思います。むしろドラクエ3のシナリオを体現してる人なのかなと思いました。

Act.timeAct.time 2014/02/22 09:04 面白い話ですね〜多少疑問点はあるけど堀井さんが残したメッセージって線はあるあるだと思いますよ。

mm 2014/05/10 14:10  本文とは関係ないがコメントの方にあるジパングを変に目立たせたくなかった(違和感を生みたくなかった)という説はなるほどだね。ここまで出てきていないが3は現実世界をモチーフとすることで知ってる話(歴史)を自分の手で解決するという快感も与えている。その最後の最後で前作の世界を出してくるあたり天才的なセンスだと思う。
 そのことを踏まえると本文の趣旨も可能性としてはありえそう。ただし本文中で明らかにおかしいのは名前やストーリーの借用は他にもたくさんあること。3は特にストーリーもやまたのおろちと同レベルで借用している。