古賀志山タイムトライアル

古賀志山へはスニーカーにウエストポーチという軽装で登っているのだが、先日、同じく軽装で登っていた方から“頂上までどの位かかるか?”との質問を受けた。最近、時間を計ったことはないので、そのときは適当に“40分くらい”と答えたのだが、せっかくなので、今日はGPS持参でタイムトライアルに挑戦してみることにした。

とはいっても、ペースはいつもどおりを心がけることとし、分かりやすいように6時30分丁度に森林公園の駐車場を出発。古賀志山の山頂で時刻を確認すると7時13分であり、駐車場から43分かかっているが、東稜見晴し台までの往復に要した時間を除けば、“40分くらい”というのもまんざら嘘ではない。

この後、御岳山頂を7時21分に引き返し、先日開拓した新ルートを使って8時1分に駐車場まで戻ってきた。南コースの登山口から先は(これもいつもどおり)軽いジョギング気分で小走りに歩いてきたこともあり、全体の所要時間は1時間31分だった。

ということで、俺に質問してきた方の話しでは“頂上まで30分で上れる”とのこと。まあ、釣り堀の近くに駐車したり、無駄に小ピークに上ることを止めればあと数分の短縮は可能だろうが、それでは早朝散歩の趣旨に反する故、今後もこの調子で続けていきたいと思います。

 フランス式十戒

1962年作品
監督 ジュリアン・デュヴィヴィエ 出演 ミシェル・シモン、ルシアン・バルー
(あらすじ)
修道院の雑用係をしているジェロームミシェル・シモン)は“くそったれ(Nom de Dieu)”というのが口癖であり、院長から再三直すように注意されていた。ある日、司教(ルシアン・バルー)がその修道院を訪れるが、なんと彼はジェロームの幼馴染み。特例により夕食を一緒に摂ることを許されたジェロームは嬉しさのあまりこの口癖を連発してしまい、怒った院長から解雇を言い渡されてしまう….


実に一年ぶりとなるデュヴィヴィエ特集の第10弾は、彼の得意なオムニバス作品。

司教は両者の間をとりなすため、ジェローム十戒を記憶するよう命じるのだが、そのとき一陣の風と共に悪魔の化身が現れ、十戒を題材にして人間の悪徳ぶりを皮肉たっぷりに暴いてみせる。

ジェロームの話しを含め、全部で7話のエピソードが含まれており、それが十戒のうちいずれかの戒めと対応しているのだが、次のとおりフランスを代表する名優が大挙出演しているため、彼等の顔を見ているだけでも嬉しくなってしまう。
第1話 汝神の名をみだりに呼ぶなかれ (出演)ミシェル・シモン、ルシアン・バルー
第2話 汝人の持ち物を欲するなかれ、汝姦淫するなかれ、汝結婚のほか肉の行いを求むるなかれ (出演)フランソワーズ・アルヌール、ミシュリーヌ・プレール、メル・ファーラー
第3話 汝殺すなかれ (出演)シャルル・アズナヴールリノ・ヴァンチュラ
第4話 我は汝の主なり、我を唯一の神として礼拝すべし (出演)フェルナンデル
第5話 汝父母を敬うべし、汝偽証するなかれ (出演)アラン・ドロンダニエル・ダリュー
第6話 汝盗むなかれ (出演)ジャン=クロード・ブリアリルイ・ド・フュネス
第7話 汝安息日を聖とすべし (出演)ミシェル・シモン、ルシアン・バルー

内容は、シリアスもの(第3話)からドタバタ喜劇風のもの(第6話)までバラエティに富んでおり、最後まで飽きさせない。第1話と第7話を除き、全て登場人物が異なっているのにもかかわらず、これだけの内容を121分という上映時間内に要領よくまとめて見せたデュヴィヴィエの手腕はお見事としか言いようがない。

ということで、「アイドルを探せ(1963年)」のダニー・サヴァルが出演しているというので楽しみにしていたのだが、DVDの解説書によると彼女が出ていたエピソード(=汝姦淫するなかれ、汝結婚のほか肉の行いを求むるなかれ)は最終的に没になってしまい、そのせいで第2話が3つの戒めをカバーするようになったとのこと。出来はともかく、彼女の楽しい演技は是非見てみたかったところです。