磐梯山

今日は、先週に引き続き福島県内の日本百名山である磐梯山を歩いてきた。

この山にはメジャーなものだけでも6つの登山口があり、どこから登ったら良いのかちょっと迷ってしまうのだが、ネットで調べたところ裏磐梯登山口からの周回コースが面白いという情報が複数あったので、そこに決定。午前6時前に登山口のある裏磐梯スキー場の駐車場に着く。

広い駐車場には車が1台止まっていただけであり、素早く身支度を整えて6時1分に駐車場を出発。しばらくの間、ゲレンデ内につけられた道をダラダラと上っていくと左手に標識(6時21分)が立っており、そこから“噴火口1.2km”と書いてある方向へ進んで樹林帯の中に入っていく。

最近、福島県内でもクマの目撃例があったということで、持参した熊鈴2個をジャラジャラいわせながら樹木の間を歩いていくが、今日は天気が良いので雰囲気自体は悪くない。小さな沼(6時28分)の横を通過すると、間もなく“弘法清水2.0km”の標識(6時31分)があり、うーん、思ったよりも距離は短いんだなあ。

さらに進むと、頂上に“裏磐梯方面下山道”の古ぼけた標識がある可愛らしい小ピーク(6時41分)があり、どうやらこの辺り一帯が火口原になるらしい。事前学習によると迷いやすいとのことだったが、ルートの左手に張られたトラロープを横目で見ながら、大き目の石に付けられた赤ペンキの目印を辿っていけば全く問題はない。

川上登山口分岐(6時44分)を過ぎたところで、再び左手の樹林帯の中へと誘導する目印(6時46分)を発見。それに従って進むと、間もなくルートは深い溝(6時48分)によって分断されているが、右に迂回して浅くなったところを横断すると対岸の樹林帯の中に明瞭なルートが続いており、“磐梯山頂1.8km”の標識(6時50分)が立っていた。

その標識の先から傾斜は次第に急になり、逆U字の手摺り(7時1分)の付いた階段状の急斜面を使って火口壁を上っていく。20分程の辛抱でようやく火口の上部に辿り着くと、“磐梯山頂1.3km”の標識(7時17分)の先からは絶景のハイキングコースが続いており、猪苗代登山口分岐(7時27分)を通って7時42分に弘法清水小屋着。

ここから山頂までは少々傾斜のきつい一本道であり、そこを上って8時丁度に磐梯山頂(1819m)に着いた。グループ連れの先客がいたが、俺が山頂に着く直前に下山してくれたおかげで、しばしの間、誰もいない山頂を独り占め。眼下に広がる猪苗代湖を眺めながら、ウイダーインゼリー&ソイジョイという超モダン(?)な朝食をとった。

しばらくすると次の登山客が登ってきたので、軽く挨拶をして山頂を明け渡す。弘法清水小屋の手前に裏磐梯登山口方面を示す標識(8時25分)があり、そこを左折してしばらく進むと、次の分岐(8時31分)には“お花畑0.2km”の標識が立っていたが、それが指しているのは下山方向(=左折)とは逆方向。

つまり、下山ルートでお花畑を通るためには、弘法清水小屋の手前ではなく、先にある方の分岐を左折しなければならなかったらしいのだが、まあ、花木の類にはあまり興味はない故、お花畑見物は次の機会に譲ることにしてそのまま先に進む。

この区間は一番利用者数が多い八方台登山口からのコースと共有ということで、途中、これから山頂を目指す大勢の登山客と擦れ違う。登山道は良く整備されているため、先週の安達太良山での下山時のような苦労は少なかったものの、あと1時間遅かったら山頂は人込みで大変だっただろう。

さて、中の湯手前の分岐(9時1分)を右折して八方台コースと分かれると、そんな賑やかな雰囲気も消え失せ、再び静かな山歩き。少々急な斜面を下りていくと、そこから先は明るい雑木林の中に平坦なルートが続いており、銅沼(9時26分)〜ゲレンデ最上部(9時33分)と辿って、9時48分に駐車場へ戻ってきた。

ということで、一周4時間足らずのコースであったが、その短時間のうちに火口原、火口壁、猪苗代湖桧原湖、銅沼等々と見所は満載。紅葉の盛りは少々過ぎていたものの、お手頃でなかなか楽しい山歩きでした。