夕日岳を蕗平から

今日は、鹿沼市にある夕日岳を蕗平方面から歩いてきた。

夕日岳新道の存在は4年前に初めてこの山に登ったときに知ったのだが、一般的なハイキングコースではないらしく、長らく自分とは関係のない分野だと考えていた。しかし、最近は藪歩きにも幾分慣れてきたということで、まあ、GPSがあれば何とかなるんじゃないかという軽いノリで古峯神社方面へと向かう。

一の鳥居の手前を右折して川中島の分岐に着くと、確かに蕗平へと続く荒れた未舗装の林道が目に入る。意を決して車でそこに入ってみると、ものの数分で地形図には載っていない林道が右手に伸びているのを発見し、その少し手前にあった路肩の駐車スペースに車を止めて、午前6時36分に出発する。

入口付近の小さな鳥居を右手に見ながらしばらくその林道を進んでいくと、10分程度で赤テープの付けられたとても分かりやすい登山口(6時57分)が左手に現れ、そこから山歩きのスタート。

ルートはいきなりといった感じで傾斜が強まっていき、尾根とは名ばかりの結構な急斜面を我慢して上っていく。7時12分に右手からの尾根との合流地点(=ピンクのテープが目印)に出ると、そこから先は尾根の形が明瞭となり、7時24分に905.5mの三角点に到着。

その後、傾斜が弱まるに連れて尾根も広まっていくが、薄い踏み跡や所々に付いている赤テープを目印に進んでいくと、7時58分に“トラッ平”の標識を発見。実は、夕日岳新道には一部表示が欠落して意味不明となった標識がいくつか残されており、それがここの名物(?)にもなっている。

さらに1294mピークへの斜面を上りきった地点(8時11分)では、一部で有名な“オオホノチ”の標識(=本来はオオボッチだったという説が有力)を無事見つけることが出来、山歩きそっちのけで大喜び。しかし、それから先では頻繁に出てくるアップダウンや急斜面に気を取られたせいか、“胸突”や“岩タア”の標識を見つけることは出来ず、本沢林道方面分岐(8時44分)を経て、8時58分に夕日岳山頂に着いてしまった。

雲の多いこの日は、いつもならキレイに見える筈の男体山さえ眺めることが出来ず、他に誰もいない山頂から自宅にメールを入れ、持参した紅茶でノドを潤わせたくらいで下山に取り掛かる。例によって、帰りは往路を引き返すだけであるが、“胸突”や“岩タア”を探しながら歩いたせいもあり、本沢林道方面分岐(9時22分)の先で南方への尾根に引き込まれそうになって、慌てて方向転換。結局、これらの標識は見つけられないままだった。

その後もオオホノチ(9時51分)の先を誤って直進してしまうなど、やはり下りは上りよりずっと難しい。905.5mの三角点(10時27分)を過ぎ、目印のピンクテープ(10時34分)のところを右手に下りていくが、目指す尾根の形が確認できるようになるのは急斜面をかなり下ってからであり、ようやく登山口(10時50分)にたどりついてホッと一安心。11時3分に駐車地点まで戻ってくることが出来た。

ということで、予定より随分早く下山できたので、帰宅後、妻を誘って日光市のそば祭りへ。美味しかったのは良いのだが、そば(二杯)以外にもいろいろ食べてしまい、午前中の山歩きで消費した数倍のカロリーを摂取する結果になりました。