雲取山を石尾根から(1日目)

今日は、GWの恒例になりつつある雲取山へのテント泊山行に出発する日。

昨年、鷹ノ巣山雲取山間を歩いているので、今年はいよいよJR奥多摩駅からの“石尾根完歩”に挑戦する訳であるが、困ったことに奥多摩駅周辺には早朝からでも利用できる適当な駐車場が見当たらない。仕方が無いので、二つ手前の鳩ノ巣駅の駐車場に車を止めて、そこから電車で奥多摩駅に向かうことにした。

さて、今日はまだGWの前日ということで、午前5時30分頃に着いた鳩ノ巣駅の駐車場はガラガラ。5時54分発の始発電車も乗客の姿はまばらであるが、目に入った方々は俺と同じザック姿の方ばかりであり、皆さん、石尾根を歩くのかなあと考えているうちに奥多摩駅到着。身支度を調えて6時3分に出発する。

最初は運動靴で歩いていたのだが、町中を通り抜け、6時15分に着いた“羽黒三田神社表参道入口”と“六ツ石山・鷹ノ巣山雲取山”の分岐のところで登山靴に履き替える。ヤマレコで調べておいた登山口までの最短コースに従い、この分岐は神社方向へと進むが、その後、神社の前を通り過ぎてしまって早くもルートミス。正しいルートは鳥居を潜ってお社の右手から奥に続いていた。

6時48分にようやく“石尾根縦走路・六ツ石山”の標識が立つ登山口に到着。鬱蒼とした樹林帯の中を歩いて行くと7時10分に尾根に出ることが出来、周囲の雰囲気は一気に明るくなる。しばらく進むと縦走路が尾根筋から離れてしまい、ちょっと悩んだ末、尾根筋方向へ進んでみるが、踏み跡は不鮮明だし、ようやくたどり着いた小ピーク(7時46分)には赤テープが巻いてあるだけ。

これに懲りて、ここから先は縦走路を忠実にたどることにしたため、地形図に記された三ノ木戸山はいつの間にか通り過ぎてしまい、8時49分に六ツ石山への分岐に到着。これを左に入り、倒木の下を潜って8時54分に六ツ石山(1478.8m)の山頂に立つことが出来た。

山頂で数分間の休憩を取った後、分岐(9時4分)まで引き返す。ここまで気持ちの良い日差しに恵まれて薄着(=長袖のアンダーと山シャツの2枚だけ)で歩いていたのだが、次第に雲の量が増えてきたようであり、太陽が雲に隠れてしまうとちょっと涼しいくらい。天気予報によると、今日は夕立があるらしいのだが、まあ、それまでにはテント場に着いているだろう。

9時25分に着いた分岐は“鷹ノ巣山(尾根筋)”の方へ進み、緩やかなアップダウンをゆっくり歩いて行くと、分岐から1時間強で鷹ノ巣山(1736.6m。10時31分)に到着。残念ながら、富士山の姿は雲に隠れて見えなかったが、ここでザックを下ろし、二組の先客と共に休憩を取る。さすがに日原からスタートした昨年より疲労感はあるものの、ここまで来てしまえば“先は見えた”っていう感じかなあ。

しかし、再出発後は避難小屋(10時57分)の先に続く日陰名栗山への長〜い上り斜面に一苦労。前回は鷹ノ巣山から奥多摩小屋までノンストップで歩けたはずなのだが、今回は高丸山と七ツ石山の山頂で2度の休憩を取る必要があった。ちなみに、奥多摩小屋までの歩行距離は18.9kmだった。
日陰名栗山(1725m。11時25分)〜高丸山(1733m。11時53分)〜千本ツツジ(12時22分)〜七ッ石小屋分岐(12時36分)〜七ツ石山(1757.3m。12時51分)〜ヘリポート(13時33分)〜奥多摩小屋(13時37分)

さて、天気の崩れは下界より早いらしく、ヘリポートの手前あたりから雨粒がポツリポツリ。奥多摩小屋に料金@500円を支払い、昨年と同じような場所にテントを設営し終わった頃には雨脚が強まってきてしまい、雷鳴まで聞こえてくる始末。仕方が無いので、本日中の雲取山登頂は諦めることにした。

ということで、みぞれ混じりの夕立は日が暮れ始める頃には上がってくれてまずは一安心。レトルトカレーの夕食(=久々だったせいか、コッヘル炊飯を焦がしてしまった。)を済ませ、妻にメールで状況を報告してからシュラフに潜り込むと、やはり疲れていたのか、いつもよりすんなりと眠りにつくことが出来ました。