宇都宮アルプス後半戦

今日は、妻と一緒に宇都宮アルプスの“後半部分”を歩いてきた。

本当は別の予定が入っていたのだが、そっちが急にキャンセルになってしまったために妻と緊急会議を開催。俺は鞍掛尾根あたりを提案しようかと思っていたが、彼女が、以前歩いた宇都宮アルプスが中途半端なままになっていたことを思い出してくれたため、満場一致で「こどものもり公園」の駐車場へと向かう。

さて、身支度を調えて9時20分に駐車場を出発すると、まずは公園の中を通って前回(=2012年12月8日)中途リタイアした本山と飯盛山との鞍部を目指す。公園を出てからもしばらくは林道歩きが続くが、途中、一昨年の水害によるものと思われる荒れた山道を通過すると、10時6分に三叉路の標識の立つ目的地に到着する。

ここからが宇都宮アルプス後半戦のスタートになるが、鉄塔(10時10分)のお隣に付けられた山道はいきなりの急登であり、う〜ん、6年前に俺が一人で歩いたときに比べてほとんど改善されていないなあ。最近、他県の良く整備された低山を歩いていることもあり、本県における登山道整備の立後れを憂いながら(?)10時28分に飯盛山(501m)に着く。

歩き出してまだ一時間であり、休むのには早いかと思ったが、早々にザックを肩から下ろした妻は完全な休憩モード。まあ、急ぐ理由は無いので、熱いコーヒーと菓子パン、それに食後のバナナで空腹を満たしてから再出発すると、ロープが張ってあるだけの飯盛山からの下りもちょっと大変であり、群馬県なら最低でも鉄製の手すりくらいは用意するんじゃなかろうか。

ようやく急なロープ場を脱出した後は、一度、林道に出てから再び山道へ。途中にある分岐から高舘山(476.6m)山頂へと向かうルートもそれなりの急傾斜ではあるが、先程の飯盛山に比べれば何ということはなく、11時39分に山頂到着。ここで15分程度の休憩を取った後は、黒戸山(412m、12時22分)を経て再び林道まで下りていく。

最後の目的地である兜山(372m)へはカーブミラーの反対側に登山口(12時38分)が設けられており、そこに入って12時44分に山頂到着。妻にとってはこれで目出度く宇都宮アルプス初制覇となった訳だが、実はこの後に長〜い舗装道路歩きが待っており、林道→農道→一般道をテクテク歩いて13時59分に駐車場まで戻ってくる。本日の総歩行距離は11.5kmだった。

ということで、今まで修行だとばかり思っていた長い舗装道路歩きも、話し相手がいさえすれば結構楽しいお散歩になることを確認できたのは今回の大きな収穫。今の妻の実力からすれば宇都宮アルプスを通しで歩いてもそれ程の負担にはならないと思うので、いつかまた暇なときにでもチャレンジしてみるつもりです。

 アイアムアヒーロー

2015年作品
監督 佐藤信介 出演 大泉洋有村架純
(あらすじ)
35歳になってもうだつが上がらない漫画家の鈴木英雄(大泉洋)は、ある日、しびれを切らした同棲中の恋人である徹子からアパートを追い出されてしまい、唯一の趣味であるクレー射撃用の散弾銃とともに公園のベンチで一夜を過ごす。翌日、アパートに戻ってみると、ベッドに横たわっていた徹子は突如として異形のモンスターへと変貌し、彼に向かって襲いかかってくる…


週刊誌に連載中の漫画を原作にした和製ゾンビ映画

本作ではZQN(ゾキュン)と呼ばれているのだが、噛まれることによって次々に人に感染していき、頭部を破壊されると動かなくなるという設定は一般のゾンビ映画とほぼ同じ。実は主人公たちが気付かないうちに彼等の周辺で感染がジワジワと拡大していったらしいのだが、脚本が下手なためにそれによる恐怖感はほとんど観客には伝わらず、“ある日突然大量のZQNが発生した”みたいに見えてしまっているのがちょっと残念。

また、ヒロインの有村架純が演じているのは、(理由は明らかにされないが)完全なZQNになる一歩手前のところで病の進行が停止してしまった謎の女子高生の役であり、いわば半ZQNの状態で主人公の逃避行に同行することになる。一度だけ超人的な能力を発揮して彼の窮地を救うものの、それ以降は半分眠ったような状態に陥ってしまい、結局、ラストまで何もしないまんま。

おそらく連載中の原作漫画の方で彼女に関する謎が未だ解明されていないため、そんな中途半端なキャラクターにせざるを得なかったのだろうが、何も知らされていない観客にとってみればまだ火の通っていない生焼けの料理を食べさせられているのと同じこと。何故この時点で映画化しようと考えたのかは知らないが、せめて何らかの方法で完結した作品ではないことを事前にアナウンスしておくべきだったと思う。

ということで、これら以外にも文句を付けたいことは山ほどあるのだが、本作の最大の問題は、散弾銃でZQNの脳天を吹っ飛ばすシーンだけを観客に見せておけば良いや、という制作サイドの志の低さ。一応、主人公の成長譚的なテーマもあるにはあるのだが、内容が陳腐すぎるためにグロさ満点の映像に埋没してしまったっていう感じかなあ。まあ、本作を映画館に見に行かなかったことがせめてもの救いであり、続編が作られたとしても見ることは無いと思います。