駄目社員はむの日記

USO800 certified.

午前9時に再起動。

さ、いっきに一昨日分の日報をあげて、送信。


今日は、研究で大変お世話になってるDr. L.M.とその奥様が、僕をTrenton, NJ付近にある彫刻の美術館見たいなところにご案内してくださるのだそうだ。Lは奥様がsculptorで、よくその美術館に車で行くらしい。
うちのホテルに11時に迎えにきてくださるというので、ちゃんと間に合うように仕事が終わってよかったよかった。

11時の待ち合わせのところ

11:20に赤いVOLVOで現れるご夫妻。L.M.老と、奥様のP.M.である。
米国人はおおらかだ。パンクチュアルな日本人だったら恐縮するほど謝るところだけど、「Sorry」で済ますところがアメリカなのだろうか。僕もぜんぜん気にならなくなってたり。


L.M.「日本人が行かない観光に行こう」
と仰る。どうなることやら。
車中にて、美術家である奥様より、ジャパニメーションについていろいろ訊かれる。やはり萌えの思考は、まっとうな米国の人間には理解しがたいもののようだが、
「ニンフィズムや年上へ依存する嗜好で、性的表現を含む。古くは少なくともThe Tales of Genjiぐらいまで遡れるが、その傾向が明確になったのは恐らく1990年代前半から」
・・・と答えると、なんとなく理解してくださったようだ。

PA州を州境まで下りていって、Delaware RiverをNew Hope, PAからLambertville, NJへと越える。

New Hopeのあたりは、まあ町の名前自体がなんともアメリカ開拓を想起させるが、それにしても、1700〜1800年代の石造りの建物がいっぱい。なんだか”Little House on the Prarie”のドラマに入り込んだような町並みだ。綺麗。


で、New Hope, PAからLambertville, NJへ入る。
Lambertvilleもなんだか洒落てて、アートを愛する人々が多い気がする町並み。
そして、13時半にはTrenton, NJへ入る。このあたりは美術商や画材屋などがたくさん立ち並ぶ、アートの町のようだ。
そっからもう少し田舎のほうへ向かったところに、今日の目的地はあった。

GROUNDS FOR SCULPTURE。

信じられないほど広大な敷地の中に、屋内外のmodern sculptureを山のように展示した素晴らしい場所である。おそらく外だけでも200点は下らないと思う。それに、飽きないように時々入れ替えている様なのだ。
まずは美術館のカフェテリアで買って、屋外で食事。キューカンバースープ(すりおろしキュウリ)とサンドイッチ。サンドイッチは量が多いと思うのだが、実に美味。


その後、順番に観て回る。
屋内に展示してる彫刻は、特定の美術家に関して特別展として展示しているようだ。米国のモダンアートとなると完全に知識がゼロベースなのだが、展示に工夫が色々凝らされており楽しかった。もちろん、美術家の奥様・Pの解説が興味深かったのが大きいけど。

外の展示物は、自然と調和させているものから

ものすごくアーティフィシャルなものまで、さまざま。緑の中にあちこちに散らばっているsculptureを、ご夫妻とゆっくり回る。奥様の解説があるからこそもっと楽しめるのかもしれない。独りで見たら相当ツライぞ。


ご夫妻は実にアメリカ的な老夫婦で、陽気なLは奥様とジョークを言い合いながら、適度に助け合いながらという感じで、楽しげでとても素敵だ。「Honey」「My love」などとフツーに呼び合うのは、日本人にはとても出来ない気がするけど。

18時過ぎ、美術館を後にする。

・・・これは素晴らしかった。
アジア人をまったく見かけなかった。まあ、東海岸の人は知っている”地元民のための”美術館なのだと思う。車でしか来れないし、日曜日はメンバーしか入場できないのだとか。
又きたいな。さて、「New Hopeまで戻って川を観よう」というLの提案に従い、道を元に戻っていく。

続いて、デラウェア川の川下り。

なぜ川があると、人は遊覧船なんて物を走らせようとするのか。
それはよく分からないが、New Hopeに着くと、この辺の名物になってるデラウェア川の遊覧船に乗ることにする。$8。
サマータイムのおかげで、19時といってもまだ日が暮れる様子もない。


19時。遊覧船が出発。
昔はcanalとして使われてたというDelaware Riverを遊覧船でゆっくり下る。素敵だ。
畳み掛けるように観光案内するねーちゃんの英語がほぼ聞き取れた。リスニング能力は目下、マックスかもしれない。
ちなみに、ここ半年で巨大なハリケーンが二回このあたりを襲ったらしく、両岸の木々がなぎ倒されていたのが少々悲しかった。


19時半、終了。うおーたのしー
きっとこの遊覧船も、米国内の旅行者のための観光だよな。

さてさて、メシでも食っていきますか、ということになり

20時頃、レストランを探してNew Hopeの素朴な中心部を少し歩く。
このあたりも非常にしゃれてて、でも素朴な雰囲気がある。米国東部の田舎町って、独特のよさがある。
滞在中のBethlehemと違ってヒスパニックが殆ど流入していないせいか、古き佳き白人社会がそこにはあるのかもしれない。


タイ料理の店に入ると、相当本格的な料理だった。
サッパリして辛味の強いタイ料理が、スープカレーを想起させる。美味。
デザートは、ブルーベリーアイス。対岸のNJでは丁度この時期ブルーベリーが旬だという。粒が大きくて甘いブルーベリーを楽しむ。
・・・んまかった。この週末は初めて、二日続けて昼・晩とまともな味のものを食った気がするよ。
出たらもう、22時近くだった。

雑談しながら、Bethlehem, PAへ。

米国人は元気だ。
ホテルに着いたのは、23時半過ぎ。眠い。
一日完全に英語漬けでした。Mご夫妻に大変感謝。とてもアートな週末でした。


DAC8D SUPER の基板+部品配布について
キター。しかし、なんとなく瞬殺しそうな・・・
#うー、欲しいなぁ・・・