駄目社員はむの日記

USO800 certified.

朝。那智山裏の公園に目覚める。

#しかし、今日はもはや蛇足の日だ。
0450起床。よく寝た。
念のため宿営は東屋の下にしておいたが、雨はないどころか、一晩中晴れていた。そしてフライシートなしでOKな程度の気温だった。
夜明けが近い。撤収。そして猛ダッシュで駆け降りる。

那智の、日の出。

間に合った。青岸渡寺熊野那智大社到着。

やまぎは少しあかりて・・・そして朝陽。快晴の空にのぼる。寺社に赤い光が降り注ぐ。



雲があった方が素敵とも思えるが、快晴な分、日の出の白と青と赤のコントラストが綺麗。*1
青岸渡寺で水を頂き、那智の大滝を間近に見る。

*1:昨日の日暮れに体験した”紅い林”も良かったが、お日様のうれしさを直に感じるのは日の出だよな。

那智山を後にする。

大門坂を下り、民家を通り、那智駅の方向へ。

市野々王子、更に部分的に古道らしさを今にとどめる林を歩き、0830補陀落山寺&浜の宮王子へ。王子跡を巡るのも熊野古道歩きの醍醐味である。

誰もいなくて閑か。補陀落山寺のそばの公園にて朝食にする。今日は晴れている上に、湿度も低めで快適だ。

さて、このまま那智駅、更に勝浦漁港に南下する

と3月の古道歩きと同じコースとなるが、今日は(今回の旅の出発点だった)新宮へ北上してみよう。
那智大社補陀落山寺〜速玉大社も、マイナーだが立派な巡礼道なのだ。浜の宮王子のそばに「新宮へ」と書かれた小さな看板。誘いに乗ってみる。

新宮へ歩く。

しかし、予想外の展開だった。
ものすごく整備されていない。これでも中辺路なのだが・・・看板があちこちしょぼくて分かりにくい。
大半は海沿いの一般道か民家の中を歩いていく感じなのだが、突然裏山のように古道(それも情緒がなく小汚い)があり、またそれがあっけなく終わる。
トンネルの右端にひょっこり入口があるのがお分かりになるだろうか?


こんなかんじ。

以降、基本は国道42号を北上だ。


どんどんあるけ。

あしゆ!

三輪崎という地域を通りかかる。どうもこの辺りでは今日がお祭り(八幡神社?)のようで、家々には提灯が吊っており人が集まっていた。
漁村らしく、漁港を通ると、足湯があった。ちゃんと温泉だ。ありがてぇ。

高野坂を渡ると、地獄が待っていた。

高野坂というアップダウンは、入口こそ家庭菜園の真ん中みたいなところを歩くが、そこそこに”らしい”古道だった。
しかし、それを降りたら、地獄だった。ルートを間違え他っぽいなとガイドブックを読みなおすと、高野坂を下ったら、「左右に気を付けて線路を横断して→塀を乗り越えて→砂利混じりの砂浜を歩け」とある。なんだと?
うーむしかし、それがオーセンティックな古道歩きだというのならば仕方あるまい。気持ちの問題だ。



線路ってこれだよな・・・紀勢線をまたぐ。ぐえ。

これを乗り越えろと?まじかよ。

そして、砂浜。

10cm径位の石が散らばる砂浜・王子ヶ浜。

猛烈に歩きにくく、体力を奪う。しんど。

ラストスパート。

最後の方はさっぱり標識なくて困りましたよホント。

ちなみに王子ヶ浜の周辺の地名は王子。

辺り、王子っぽい名前だらけ。「王子介護タクシー」の看板見た。なんかすごい。
王子跡を経由し、熊野速玉大社にとうちゃく。ゴール。

でもついでだから、新宮のもう一つの名所・神倉神社へ。


速玉大社の摂社だという。そして「御燈祭」という世界に誇る火祭りでも有名。


そして538段の階段・・・また歩くのか?

うわーあるくのもういやだー。この石段、ケガ人がものすごく多いらしいです。
御参考:◆ 転落事故受け注意喚起 神倉神社 境内に看板設置



どうにか登り切った。足の限界を超えていた。とんでもねぇ神社だな・・・岩のインパクト強烈。