反響の大きさにビックリ!


11月4日、株式会社プロキャリア名古屋支社・LEC名古屋校の共催による司法書士事務所経営セミナー」で講師を務めました。
今年の司法書士試験合格者や受験生の方々に多数お集まりいただきました。

ご出席いただいた方から多くのご質問をいただきましたが、講演時間を延長してしまい、
数人のご質問にしかお答えすることができなくなってしまったことをお詫びいたします。

お答えできなかったご質問に関しては、下記のメールアドレスに送信いただければ、回答集をご返信いたします。
また、セミナーで使用したレジュメ(完全版)も併せてお送りいたします。

メールアドレス info@hanamiya.org



司法書士界を取り巻く環境は非常に厳しくなっています。

1.大規模事務所と極小事務所の二極化
2.報酬自由化に伴う価格競争の激化
3.資格業としての独占領域の形骸化
4.資格間のボーダレス化
5.インターネットの普及による商圏の
ボーダレス化

ひと昔前までは、資格さえ取れば「何とか食べていける時代」でした。
ところが今では、報酬規定が廃止されて自由となり、価格競争が激化しています。
一方で、司法書士は、簡裁代理権を取得したことをきっかけに、より高度な職業倫理が求められるようになりました。
ここ数年、司法書士に対する懲戒処分や注意勧告が、増加傾向にあります。


ところで、司法書士事務所は、本職1名、事務職員1〜2名の規模が一般的です。
企業としてその事業規模を考えると、「極小零細企業」に他なりません。

この規模では、価格競争力が弱いため収益構造が脆弱で、事務所経営の側面から見ると、安定しているとはとても言えません。

今後は、競争力強化のため、法人化や合同化が進み、大規模化する事務所と、非常にニッチな分野で特殊なリーガルサービスを提供する事務所に二極化すると予想されます。

司法試験合格者3000人、司法試験に合格できなかった法科大学院生の司法書士への流入など、司法書士界を取り巻く環境は益々激化すると予想されます。

「先生」と呼ばれても「経営センス」がなければ、只の「零細企業のオーナー」に過ぎないのです。

司法書士」として社会的使命を全うしながら、一方で「企業オーナー」として、いかに事務職員にとって働きがいのある職場(司法書士事務所)を創るのか!

「戦略的な司法書士事務所経営」が、求められる時代なのです。


司法書士花宮賢二は、大手コンサルタント会社の主催する「司法書士事務所経営研究会」に定期的に参加して、「より質の高いリーガルサービスの提供」と「働きがいのある職場創り」の両立のために努力しています。