秋の夕暮れ
枯れ葉舞う季節の訪れである。
日々の生活の中においては、マンションの入口に植えられたプラタナスの木や
駅前の一本裏通りに植えられたニセアカシアの街路樹
そして家のバルコニーにある植物くらいしか 「自然」を見る機会がない。
確かに住まいは駅から徒歩何分…の近さだし、それなりに見晴らしもいいけれど
そうした利便性を優先すると、それと引き換えに失うものってあるんだなぁ〜と
いつも思ってしまう。
先週末はお天気にも恵まれたが、親しい友人夫妻から連絡があり
「たまには一緒にランチでもいかが?」と嬉しい嬉しいお誘いをいただいた。
レストランもとっても可愛らしくて、お料理も凄く美味しくて…♪
ただ。。。。。。。
携帯片手にお店に入ったら、「写真撮影はご遠慮ください」と言われてしまい
「店内もお料理も一切、写さないで下さい」と従業員が厳しい目をしながら
笑顔で追い打ちをかけてきて、思わず笑ってしまった〜〜〜。
(過去に何かトラブルがあったんだろネ、きっと)
そこの様子がアップ出来ず、残念〜〜〜〜〜。
でも、また行けばいいのだ! 今度は母や友人たちも誘ってみよう^^
車じゃないと行けない場所なので、それがちょっとネックだけどね。
結局、居心地が良くて、そのお店には3時間くらい居てしまったけれど
「お腹もいっぱいになったし、ちょっと公園でも散歩しましょう!」
ということで、ご主人の運転する車に乗って近くの公園に行ってきた。
週末の夕暮れ前の公園には、親子連れの家族や
犬の散歩を兼ねて、自然の中の散策を楽しむ人たちが沢山来ていた。
すっかり樹木の葉っぱたちは秋の色だね。
赤い葉もキレイだな〜。
風が吹くたびに、上から黄色や茶色、橙色の葉っぱたちがひらひらと
シャワーのように降り注いでくる!
足元には沢山の落葉たち。
もう、地面が見えないほどに降り積もってしまった。
これ…上質な腐葉土になりそうだね(笑)
木立の中を歩いていくと、その先に池があった。
湖面には地上の景色がそのまま映し出されていて、ここだけ見ていると
とてもとても、同じ市内にある公園だとは思えないほどだ。
う〜〜〜〜〜ん。。。でも、ちょっとだけ欲を言えば
もう少しスカッと晴れていたなら
もっともっと綺麗な光景が見られたのかもしれないネ。
午後4時をまわり、暫くすると急に風が冷たくなる。
西の空が次第にピンク色になってきて、陽が薄くなってきた。
すっかり葉が落ちてしまい、枝とそこにいくつかの実をつけた木が
夕方の空に綺麗なシルエットを写し出していた。
…この木、なんていう木なんだろね。
♪この〜実なんの実 気になる実ぃ〜
池の周りをぐるりと歩き、ちょっと水辺に近づいてみたらススキの大群があった。
雲の間からオレンジ色の夕陽が顔を出し、対岸のススキの穂を黄金色に染めた。
小さい頃は近所に空き地がいっぱいあって、こういう景色も当り前だったのにね。
その夕陽が落ち葉の絨毯の上に、面白い光を投げかけていた。
写真だとちょっとわかりにくいかもしれないけれど
オレンジ色の光がすぅ〜っと道を作っている。
これこれ、この辺りね↑
光に導かれて道が出来る・・・!なんて、ちょっと素敵かもよ。
私はこういう、ちょっとした偶然が織りなす光景が大好きだ。
陽が沈んだ公園の木々たちも、少しずつ眠りについていく。
いつの間にか、空には丸いお月さま〜。
小一時間程度の散策だったけれど、何だか秋の夕暮れを満喫した感じ。
からすたちも、どうやらねぐらに戻ったみたいだし
私たちも帰りましょう〜と、渋滞の列に加わり帰路についたけれど
帰宅して上着を脱いだら、はらり〜と一枚、黄色い葉が床に落ちた。
・・・何だかステキなお土産〜。
「楽しかったね」とそっと言いながら、大切に拾い上げた。