2012年8月の読書メーター

8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2003ページ
ナイス数:47ナイス

シャドー81 (新潮文庫)シャドー81 (新潮文庫)
1975年米作品。747ジャンボ旅客機がハイジャックされた。表紙のように、旅客機の死角に「影」のように最新鋭戦闘爆撃機がぴったりついているのだ。。主人公のパイロット・グラントは、用意周到・万全の計画でハイジャックに挑む。読んでる私は、犯罪だとわかっているんだが、この頭の良いグラントの言葉、一人の人間も殺すことなく計画を遂行していくところに感心した。先が読めないし、一体どうなるのかと夢中になった。飛行機の中、管制塔、大統領、軍など、いろんな登場人物の行動が興味深く、面白い作品だった。
読了日:08月25日 著者:ルシアン・ネイハム
13番目の物語 下13番目の物語 下
2006年英作品。伝記作家マーガレットは著名な作家ウインターの伝記の依頼を受ける。2人の女性の物語。。とんでもない次々とわかる真実に本をめくる手がとまらなかった。この作品の前に「嵐が丘」を読み、深い感銘を受けたばかりなので、ブロンテ姉妹作品があちこちに出てきた時「おっ!」という感じだった。訳者あとがきも印象に残る。「読書は本を開いたとたんに自由を手に入れることができる・・物語と読者が混然と溶け合うことによって、物語を作るという共同作業・・さあ海賊になって文字を追いましょう」読書って海賊になることなんだ〜
読了日:08月19日 著者:ダイアン・セッターフィールド
13番目の物語 上13番目の物語 上
読了日:08月18日 著者:ダイアン・セッターフィールド
火よ燃えろ (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-5)火よ燃えろ (ハヤカワ・ミステリ文庫 5-5)
1957年作品。スコットランドヤード警視チェビアトはタクシーに乗るが、いつのまにか馬車に。そして場面は百年前のイギリス。。。カーのタイムスリップ物。楽しく書かれたんだろうなぁと想像できるくらいな痛快なお話だった。相変わらず、えっと驚くトリックあり、ロマンスもあり、以外な犯人で面白かった。
読了日:08月08日 著者:ジョン・ディクスン・カー
嵐が丘〈下〉 (光文社古典新訳文庫)嵐が丘〈下〉 (光文社古典新訳文庫)
ヒースクリフの復讐が、次世代にも及び延々と続き、途中辟易した。またどの登場人物にも思い入れができないし。が、読み終わった後そんな思いは吹っ飛んだ。この作品は単なる復讐と恋愛の物語とは思えない。人間の深い部分を描いた重厚な物語だ。イギリスの、階級などの背景(現代も続いているそうだ)についても考えさせられた。1847年に書かれた古典の名作。さすがに読み継がれている作品だ。今年読んだ本のなかでも、最も心に残る作品のひとつになった。こんなずっしりくる作品に出会えて嬉しい。
読了日:08月01日 著者:エミリー ブロンテ

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