塩見岳、光岳[2010年8月13日(金)〜15日(日)

ルート/タイム

8月13日(金)曇りのち晴れ

2:40起床−3:00家出発−中国・名神・中央道経由−中央道松川インター出口−7:20鳥倉登山口駐車場7:47−8:23鳥倉登山口8:27−10:37三伏小屋11:00−12:00本谷山−13:32塩見小屋着〜手続き〜塩見小屋14:07−15:07塩見岳東峰−15:52塩見小屋〜16:30夕食〜18:00就寝

8月14日(土)小雨のち曇りのち雨

4:15起床−4:30朝食−塩見小屋5:21−6:43本谷山−7;23三伏山−7:44三伏小屋−9:20鳥倉登山口〜9:25バス〜9:35鳥倉登山口駐車場〜12:00かぐらの湯・昼食〜14:30聖光小屋駐車場〜17:30夕食〜19:00就寝

8月15日(日)曇りのち晴れ

3:00起床−朝食−聖光小屋3:35−3:40易老渡駐車場3:52−5:18面平手前5:23−7:35易老岳7:42−9:15静高平−9:30光岳小屋9:35−9:50光岳−10:05光岳小屋・昼食10:27−12:04易老岳12:09−13:31面平−14:20易老渡駐車場〜かぐらの湯〜夕食〜中央道飯田インター〜中央・名神中国道経由〜11:10帰宅

出発まで

 ちょうどお盆の時期に4日ほど時間が取れそうなことがわかり、2週間前に行けなかった塩見岳をまず計画。ついでに光岳も可能ではと考え、テント泊のつもりで行程を考えていた。運よく塩見小屋の予約が取れ、塩見岳三伏峠テント泊を中止。また、聖光小屋の予約も取れたため、塩見岳1泊2日、一度下に下りて車で移動、聖光小屋に1泊して光岳を日帰りし、そのまま帰宅するという行程に変更した。

8月13日(金)

 お盆の渋滞が心配だったが、朝早く出たのと、事故がなかったせいで、目標の8時より早く7:20に鳥倉登山口駐車場に到着。

 路肩ではなく駐車場の中に止められた。8:26発のバスを待たず、歩いて登山口へ。曇りだったのが幸いして、思ったより暑くなかったが、時間的には10分の違いなのでバスを待っていたほうがよかったかも。ちょうど登山口には下りてきた大学生?のグループ20人ぐらいで合宿の反省を行っていた。前日までの台風の影響があったはずで、大変だっただろう。
 登山口からは樹林帯をひたすらの登り。暑さには懲りていたので、今回は半袖に日焼け防止の長手袋のいでたち。水もしっかり飲んで前回よりは体も慣れてきたのか調子は悪くない。ほとんど休まず三伏小屋到着。バスに乗ってきた人たちも続々到着。

ここで軽く昼ごはんのパンを食べ、出発。


三伏山を過ぎ本谷山で小休止。塩見岳がよく見える。

塩見岳から下ってくる人に出会い始めるが、数は少なく静かな山だ。登りは続くが、さほどきつい感じもなく、出発から5時間で塩見小屋に到着。手続きをして(トイレの使い方も教わり)、荷物を置き休憩。天気のいい今日、塩見岳に登ることにする。夕食までに2時間半あるので何とか間に合うだろう。途中に岩場があるが、荷物もなく楽である。先に西峰、そして東峰。お花もきれいだ。


元気だったら行きたかった蝙蝠岳の方向も、北岳仙丈ケ岳もよく見える。
 夕食は4:30から。小さい小屋だが丁寧に作ってありおいしく食べる。和やかな雰囲気。寝る場所が2階で、座らないと頭を打つぐらいの狭い場所なので、外で休んでいたら、学生っぽい青年が予約なしで泊まれるか確認している。素泊まりの宿泊OK。彼は実は2人組で、彼は静岡の山岳会の所属だが、少し遅れてきた連れの男性は、今日がはじめての登山だとか。今日は二軒小屋スタートで小河内岳避難小屋まで(コースタイム約15時間)、少なくとも三伏小屋まで行きたかったらしい。荷物の重さと暑さでここ塩見小屋で宿泊することにしたらしいが、それでも二軒小屋からここまでテントや食料を背負ってやってくるのだからやはり若いということはすごい。山岳会所属の青年の身のこなし、パッキングの無駄のなさに感心する。初山行の青年のぼやき話が面白くて、心和む。
 18:00になり、2階に登り横になる。すぐ寝てしまうが、夜中雨音と暑さで目が覚める。狭いから空気も悪く、やや頭が痛い。

8月14日(土)

 夜中眠れなかったのだが、朝方また寝てしまったらしく、夫に起こされる。もう4:15。すぐ朝食に呼ばれる。天気はあまりよくない。たいていの人は今日塩見岳に登るらしく、空身で準備中。昨日登っていてよかった。今日のこの天気では登っても何も見えないだろう。霧雨になったので雨具を着けて下山。三伏小屋でお弁当を食べる。なんといなりずし。結局2人分をここで食べてしまう。登山口からのバスに乗れるかどうか微妙な時間になってしまったが、最後大急ぎでバスに間に合った。三伏小屋の標識のバスの時間9:20発は間違いで、正確には9:25。私たちは9:21到着だった。
 車に乗り、かぐらの湯を目指す。本当は鹿塩温泉に行きたかったのだが、今日は花火大会で日帰り入浴は対応できないそうだと他の登山者から聞いたので行き先を変更。露天風呂がかなり広く、ちょうどすいていてのんびりする。鹿焼肉定食を食べ、明日の朝食のパンを調達し、聖光小屋に向かう。ガソリンスタンドで教えられたとおり、トンネル横の道に入り進む。途中から舗装していない細い道になりすれ違いに苦労する。水溜りも多く何とか底をこすらないように運転するが、暗かったら怖いだろうな。いつ土砂崩れがおきてもおかしくないような地形。易老渡の駐車場に到着。20台くらい駐車しているが、まだ空きがある。短いトンネルを抜け5分ぐらいで聖光小屋の立派な駐車場へ。荷物を整理し、中へいれてもらう。
 今日は私たちを含め3人とのこと、お盆の土曜にしては空いている。結局、もう一人の人はキャンセルになり、私たちの貸切になった。お風呂も入り静かな部屋で今日はゆっくり寝られそうだ。明日は、3:00に起きて、4:00までには登り始めたい。

8月15日(日)

 夫の携帯の目覚ましで起床。静かなのと涼しいのでぐっすり眠ることができた。朝早いのに小屋のご主人が見送ってくれる。真っ暗な中を出発。易老渡の駐車場は空きがありほっとする。何台かは車中泊の人がいるらしく、あちこちで灯りがともっている。ヘッドランプをつけて出発。まず、吊橋を渡る。湿気が多いのか、蒸し暑く滝のような汗。暗いので何がなんだかわからないが、黙々と登る。1回目の休憩は面平のすぐ手前だった。ここでヘッドランプをしまう。急な登りが続く。ようやく光岳から下山する人と出会う。もうそろそろかと思っているうちに易老岳に到着。

出発から3時間43分、8:00までに着ければと思っていたので、これで十分ピストンできる。茶臼小屋から来た単独行の男性と話す。私たちの行程を聞いて彼も光岳へピストンし易老渡へ下りることにした。ここからは、急に下り、ゆるいアップダウンを繰り返す。小さな池がいくつかあり、道はぐちゃぐちゃだ。途中で続々と人がやってくる。急に視界が開け、石だらけの道を急登。トリカブトの群生と水場がでてきた。静高平だ。

木道を歩く。もうすぐ光岳小屋。残念ながら景色は見えない。光岳小屋到着。

トイレを借り、荷物を置いて光岳へ。

 光岳からも何も見えないので、すぐに引き返す。小屋の横で昼食のパンを食べ下山。同じ道を下るのだが、時間には余裕があるので気が楽だ。水分だけはしっかり補給し、ひたすら下る。暗いうちに登ったので、こんなところだったのかと確認しながら下る。苔むした木が多く、湿度の高さを感じる。早朝なのに蒸し暑かったのもあたりまえか。ようやく、易老渡駐車場。昨夜よく寝られたせいか、疲れもさほどではない。どこの温泉に行くか迷ったが、また、かぐらの湯に行き飯田インターに向けて出発。

感想

 前回の荒川岳赤石岳聖岳の山行の満足度が高かったので、もう一度南アルプスに行くことにした。今回もお盆の最中にしては人が少なめでしんどいが楽しい山行になった。体も少し慣れてきたのだろう。聖光小屋では貸切となり、ゆっくりできたのもラッキーだった。静高平のトリカブトの紫の花の群生はすばらしかった。今年は水も枯れておらず、冷たくておいしい水が飲めた。前回は静岡側、今回は長野側から同じ山域に登れたこともよかった。簡単に比較は出来ないのだが、どちらも山深く水が豊富だ。夏山は暑いがお花がきれいなのがうれしい。