figma「巨神兵」


2012年夏に東京都現代美術館で開催された「館長庵野秀明 特撮博物館」展のオリジナルグッズ。
ショップでは会期早々に完売してしまいましたが、予約販売という形で受注が行われ、ようやく半年経って商品が到着しました。
全高が16cmもある大型モデルなので、かなりの迫力。
原型は生物表現の第一人者竹谷隆之が手がけており、全身のモールドはややダルいものの、大量生産のフィギュアとして見ればクオリティはなかなかのものです。
目や背中のトゲ等はクリア素材+塗装で仕上げられており、良いアクセントになっています。
頭部は通常状態とプロトンビーム発射状態の2種が付属。
しかし、こちらはサイズ的に再現の難易度が高かったのか、ちょっと雑な印象を受けてしまいました。
武装は「光の槍」が1本。
しかも分割できるので、劇中には登場しない2本持ちも可能となっています。
加えて「光の羽」も同梱され、悪魔的な最終形態も再現できますが、形状的にはちょっと無機的過ぎるかも。
と、量産品の限界も所々に感じられる1点ですが、展覧会の記念グッズとしては「破格」であることに間違いなく、さすがは桁違いの集客力を持つジブリの企画だなあ、と。
出品物の修復の程度が明記されていなかったり、来歴の怪しいものも多数含まれるなど、「まとも」とは言いがたいレベルの俗悪展だったけど、日テレ+ジブリ庵野という金の亡者の集合体ゆえにこうしたグッズ展開は確かにお見事でした(笑)。
この展覧会、今は地方巡回もはじまっているけど、こんなものをへいこら受けちゃう美術館もまた館としてのレベルが相当に低いんだろうなあ。