年越し「R.O.D」完了。 ああよかったよかった。
眠らずにやったから眠い眠い。 でも眠れねえ！
今日はこのまま徹夜状態で進行しようかと思います。 きっと途中で寝る。
再考 「ライトノベルに権威はいらない」
以前「ライトノベルに権威はいらない」という書きました。 しかし、何か足りないと前々から考えていました。
で、そんな中rulia046さんの暫定日記を読んで、ふっとひらめいたのです。
それはその「権威」とは誰の側のものなのか？という問いです。
リンク先でるりあさんが『ライトノベルの憂鬱』（新月お茶の会／同人誌）を読んだ感想として、以下のように書いています。
記事によって必ずしも意見の統一がとれてるわけではないのだけど、基調としては「賞や商業批評などは権威であり、権威はライトノベル業界の純潔性を損ね創作を不自由にして作品をつまらなくする恐れがある。何故なら人間は権威に弱いから」ってトコかなあ？
この場合の「権威」とはどこにあるのか。 それは「賞や商業批評」です。 で、るりあさんはそれを、
例えば賞が設立されて、仮に少々気取った「文学的」作品が賞取ったら、以降ライトノベル作家達はこぞって自身の得手不得手を無視して気取った「文学的」作品ばかり書こうとする、とか？
という風に「作家が求める」と解釈なさっています。（2005/01/02追記 リンク先でもちゃんと「読者」にもふれられてました。）
しかしこれは、前に私の考えた「権威を求める」層とは違います。
(権威と商業批評への言及はこちらやこちらに。 ちとニュアンスが違いますけど)
では、私は「ライトノベルに権威はいらない」を書いたときにどこを見て「権威を求めている」と書いたのか。
それは「読者」です。 特に「自分の説に都合良いものだけを取り出して語る識者」と「その識者の描いた絵に無批判にのる読者」です。 ただの使い捨ての道具のように土足で踏みにじって、その後を省みない者達の事です。 それに乗っかって、ただわらわらと「偉い人が言っているから」として消費する人たちです。（私がそれらとは違う、とは言い切れないのが難点ですけれど）
「賞や商業批評」が作品を照らし出す事は、一向に構わない。 それで読む人が増えるならむしろいいことです。
ですが。 それがただの政治の道具になるのは納得がいきません。 のし上がる為の踏み台にされるのには断固として反対です。 彼らには、彼らにだけは、いままで存在を一向に省みようともしなかった彼らには、「権威」を持って欲しくない。
ゆえにいいます。
ライトノベルに権威はいらない。 ひがみ根性ですね。
＜追記＞
その日のうちに突っ込みをいただきました。（下の方） 重ねてありがとうございます。
こういった所で「良い悪い」を言うのも、ある種政治的な活動、っていえるのかもしれないなあ。 反省。 というか明らかにひがみ根性で書いてる部分がありますね、上。 かっこ悪いので追記しつつもこのままさらします。
結局、識者の人には清濁あわせのんで、良い物だけじゃなく、いびつな光を放つモノも見逃さないで欲しい、って事なんだと、冷静に思いました。
まあ、その辺は個々人でフォローしていく事も可能か。 やっぱりある程度は勝手に「権威」って出てきてしまうのだろうか？
うーむ。 つまり私は「固定の人物が強権を持ち、なたを振るう事を危惧している」のかな？ 「ライトノベルに権威人はいらない」だなこれだと。 なんだか既にタイトルからかけ離れてますけど、「再考」なのでまあゆるしてつかあさい。
余談。
でも15年前に25歳でデビューした作家はもう40歳。作家だって人間で、人間は歳をとる。
20歳かそこらの若者からすれば40歳のオヤジ作家がどっかに消えてくのなんか興味ないかもしれないが、だけどこれから次々と消えてく作家が増えていけば気付くと思うんだけど。
ライトノベル作家なんか目指すのはリスクがでかすぎるってコトに。
前に似た事を考えていたので、私一人の危惧じゃないんだってなんか安心しました。 いや、ただそれだけです。
感想 上月司「カレとカノジョと召喚魔法」
＜BUNBUN・電撃文庫・650円・ISBN:4840228299＞
内容を要約すると「ばれた。」
今年一冊目の感想、ということで気合を入れたいところですね。 さっぱり入りません。
大筋は大学校で起きた怪事件に二人で挑む、というオーソドックスな内容ながら動きの描写をかっちりいれつつ、キャラの心情面もそれなりに掘り下げて一発目としてはよいできだと思います。
ただ、1巻で続きは幾らでもできるけど、これはこれで十二分に完結していると感じるので、続きが全くほしくありません。 不思議です。 「あれ？ 全然欲しくない」みたいな感じです。
はっきり言って、後半詰め込みすぎながらも良い部類であり、たのしかったんです。 けれどもどうにも、私のフックには引っかからなかったようで、これはこれで完結としてると感じているようです。
やっぱりなにかしら尖ってないと物欲に引っかからないのかなあ。
