感想 水瀬葉月「結界 師のフーガ」

鳴瀬ひろふみ電撃文庫・590円・ISBN:4840229104
内容を要約すると「逆貫絵馬のお話3+α」
今回、引き裂かれかけた家族を救うお仕事を請け負う絵馬さんですが、なにやら昔の因縁を思い起こしているご様子。 過去と現在が交錯する中、はたして逆貫絵馬は依頼をまっとうできるのでありましょうか。 べんべん。
さておき。
なんだか今回は収まりよくて好感触。 今まであった肩肘の張った力の入り方がいい具合に抜けて、しっかり書きたい事が書けているという感じ。 今回次第で購入リストから外そうかとか思ってましたが、これならまだいいかな。

 感想 高橋弥七郎「灼眼のシャナⅧ」

いとうのいぢ電撃文庫・510円・ISBN:4840228337
内容を要約すると「日常の一幕」
シャナが一杯一杯だったり吉田さんが余裕が出てきたりオガチンが精一杯だったりマージョリー姐さんがおねむだったりメガネマン池が微妙にシットマスクだったりな巻。 いっそのこと9巻とまとめてくれても良かったんでは、というか。 話が殆どすすまねー。

 感想 川上亮「僕らA.I.」

<BUNBUN・富士見ミステリー文庫・560円・ISBN:4829162783
内容を要約すると「私は誰?」
広義の侵略SF、でいいよな? 全面的にここぞという時に限って(ラスト除く)カメラが間に合わないというノリでお話が展開されるので、なんとなく狐につままれた心持になりました。 お話としては予定通りでそれ以上でもそれ以下でもなく。

 感想 鋼屋ジン+古橋秀之「斬魔大聖デモンベイン 機神胎動」

Niθ角川スニーカー文庫・590円・ISBN:4044278083
内容を要約すると「パンツはけ。」
古橋秀之という作家は不遇なのか幸運なのか良く分からない所があります。 というのも、彼にはかなり大きな原作をふられることが多く、そしてそれをノリノリで書くのですがしかし、コアなファンは「これぐらい出来て当たり前やん」とあっさりと流してしまうからです。 このミスマッチはひとえに古橋秀之の能力をファンが高く買っていて、且つ確かにすごいものを書ける人であるからですが、もう少しこういう原作付きの話も賞賛しても良かろうと思うわけであります。 つまる所、鋼屋ジンは本当に果報者だなこのやろう。