感想 木村航「ぴよぴよキングダム 2」

竹岡美穂MF文庫J・580円・ISBN:484011207X
内容を要約すると「ポケットを叩くとビスケットが・・・」
騒動が終わるかと思いきやまたしても騒動が、と思ったらえーー! で、えーーー! で、えええええええ?! な事に。
全体的に最初の巻よりは話のつくりがテクニカルながら、心情はすーっと済ましているので話に集中できる形です。 結構SF−なネタを使っているものの、それはあくまで使っているだけにとどめて話をするする進める、という結構アクロバットな事をこともなげにやってるのは素直にすごいと思いました。 一部キャラクターの使われ方が半端な感じですが、最初の事態が事態だっただけに単純な続編になりそうにはないと思ってたら案の定、予想の斜め上を滑走して続編がでないとどうやっても収拾が付かない事態になりましたので、その続編でもうちょっと話が出るでしょう。
いやしかし、やられた。 特に一番やられたのは海賊と娘の丁々発止で、小気味いい会話の合間にほの見える二人の関係がにんともなんとも。 こういう型に弱いな、私。