そんなこといったら赤影の敵役は大体そんな感じでは。

仮面の忍者赤影」をみる。DVDの金目教編1(1〜7話まで)。一つに6〜7話は大変お得。
 にしても、古い(40年前の作品だし…)のでいろいろとツッコミ所があるなぁ。でてくる敵役がいちいち濃いし。そしてどんどん強さがインフレしていくし赤影。一話の次回予告に音ネガがないとか言ってくるし。まあ仕方ないか。妙に軽いし赤影一同。妙に火力が強いし赤影一同。それに対抗するかのようにオーバーテクノロジーだし敵方。金目像はまだしもからくり独楽は現代の技術でも作るの無理だろうあれ。戦国時代にそれがあったら無敵じゃねえか? 動力わからんけれど。
 これ一応時代劇の範疇だよな? …違うよな。
<追記>
 書き忘れてましたが、面白いですよ。話の展開に無理は無いし、映像の見せ方は時代を感じさせるとはいえなかなか凝っているし、「こんなの勝てるわけねぇ〜」みたいな奴がわらわら出てくるので結構ハラハラしますし。その倒し方が大概においてしょっぱいというか身も蓋も無い(主に爆殺)な所へのツッコミを含めて楽しめます。*1

*1:40年も前のものなんだから、当然今見たらツッコミ所は満載です。里見幸太郎の竹中半兵衛が謎の一つ目に捕まった木下藤吉郎の居場所を探るのにミラーボール使ったり

 感想 『狼と香辛料 Ⅱ』(ISBN:4840234515)

支倉凍砂文倉十電撃文庫:630円>
 内容を要約すると、「ロレンスがだんだんと京の字(宵闇の)みたいに見えてくるよ」
 今回も安心して読めるので安心です。
 今回もまあ色々あるわけですが、まとめると「ホロとロレンスと」と「信用する」の二つ位にまで単純化できるなあ、と思います。
 「ホロとロレンスと」の方は随分と進展。距離感がいい具合になってまいりました。つっても変化は全然劇的じゃなくて地味じんわりで、やっぱりホロが上手なんですけれど、ロレンスのいなし方が若干こなれてきたので、これはこれで良いなぁと。ラストの脅し会の時の息の合い方もそれはそれで良し。というかああいう所でかみ合うから京の字を以下略。
 「信用する」は「全幅の信頼」を最終的な着点とせずに「フォロー可能な範囲で信用する(=無闇に信じない)」という展開だったのが良いなぁと。「信用買い」をこの話に持っていく為のだしにする辺り、狙って書いているのがわかって既に高い好感度が更に高くなりました。
 あと、状況を積み重ねて、後半からラストにかけて一気に話を流れさせる形なのも、川上稔さんのやり方に近いなーと思ってしまってまたまた好感度が上がったり。川上さんのより積み重ねる山が大きくないんだけれど、まあ一冊でやる&あの話の中である点を考慮にいれれば、よくやってると思えます。川上逆落としより読んでて疲れないしな。
 次の巻がでるなら、そろそろオチに向けて話を展開して欲しい、と思う今日この頃でありました。