感想『はうはう』

はうはう (GA文庫)

はうはう (GA文庫)

GA文庫:590円+税>

 内容を要約すると「ギャルゲの序盤」
 右手に地獄の番犬がついて気がついたら悪魔っ娘とドジ母と妹と同居してますから。
 最初の流れがわけわからんように見えて、その実、読者と主人公に同じ「?」を抱かせる方向で書いていたり、その流れで女性陣を一人づつ紹介してみたり、終盤まで話を動かさないようにしたり、同居悪魔娘とは浮いた話の一つ所か何であんたが地獄の番犬を? という部分すらスルーしてみたりと、色々していたりはするのですが、それらのおかげで読みづらい、という本末転倒。技法が即面白さにはならない、って事でしょうか。
 特に話の動かなさは相当の物で、本読みであればあるほど、「えっ、この展開で終わり?」とビビらされること受けあいです。そんななので当たり前の事ですが、人を選ぶというか、耐えられないとただただ腹が立つと思います。
 私? そりゃもう、好きですよ。このだらだらした流れなんか、大好物ですから。まあ、ここまでだらだらするなら、もうちょっと開き直ってくれたら最高なんだけれど、そうするともう成り立たないよ。