感想 桝田省治 『鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー』

鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー (ファミ通文庫)

　内容を要約すると「京都崩壊カウントダウン！？」
　楽しかった半分、苦しかった半分。苦しかった方は自分の諸事情が深く関連していたので、まあ時期が悪かったという事か。
　しかし、なんというか、前作で抑えてたのがここになって大噴出してしまった、というか、押さえの利かない暴走特急というかな状態になってます。
　ひっそり人死乱打。グロ展開は描写が少ないというか絵が無いから助かってる部分はある。救われてないオチ。わしは好きだからおｋですが、前作のままのノリを求めた人はひいたのではなかろうか、と邪推してしまいます。いうなれば、120％の桝田膳、とでもいえる状態。前作で「こんなもんか」と思った人が読んだら「なんじゃこりゃ！？」となると思うので読めばいいのに。
　さておき。
　どうしてこう、下の方のネタのノリがおっさんくさいんでしょうか。書いたのがおっさんだからですか。そうなんですか！？
　それと、三ッ橋は前作でもったいないキャラだなぁ、と思っていたのが今回もう一人の新キャラと共に様々な意味で大目立ち。というか目立ちすぎ。まあ前作でのもったいなさを取り戻した、という事でよいか。