感想 支倉凍砂 『狼と香辛料 3』

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

 内容を要約すると「胃の痛い祭りの日」
 今回は趣向が変わってロレンス一人舞台。というか一人相撲の方が正しいか。その一人相撲までの流れがまた、いい感じにいっていただけにうわぁ落としますか。胃に来るのう……。な感じでなかなかな落とし具合。まあ、これがあるからラスト辺りが映えるといえばそうなんですけれども。
 さておき。
 そんなわけで、今までに比べると相対的にホロの出番が少ないですが、そんなのはロレンス気づきとラストの見せ場で全部取り返されるので問題は無いです。
 それにしても、1巻からそうですがゲストキャラの扱いがそっけないのがもったいない感じもあり、でもこのそっけなさこそ「狼」でもあり痛し痒し。今回、ホロよりもラント君にぐっときましたりしたので、何らかの形で再登場しないかなぁ。まあ無理だ。旅から旅の話だから、出さないのはむしろ正しいわけだし。
 とか何とかいっても堪能させていただきました。ってもう五巻でちゃうよ……。四巻よまななぁ…。