感想  瀧川武司 『イガジョ!』

イガジョ! (富士見ファンタジア文庫)

イガジョ! (富士見ファンタジア文庫)

 あとがきを要約すると「ブレインデッドK藤改めロード・オブ・ザ・K藤」
 瀧川武司といったらアレなあとがきだろうが。
 さておき。
 女子バレー+ニンジャ+異能、ミキシング瀧川武司の妙味で出来た、悪魔合体事故レベルの妖作。だれだこの企画通した奴! と怒鳴るのは大人なのでそれはBLOGの中だけ。
 さておき。
 内容は、簡単に言ってしまえばくにおくんの熱血ドッヂボール部女子バレー版。
 とにかく荒唐無稽です。魔球が飛び交い、人ははじけとび、倒れます。瀧川武司が荒唐無稽じゃなかった事なんか一度たりとないですが、それでも今回のはっちゃけぶりはどうだ……。なにせ、コートが緑地化したり砂漠化したりしますからね。バレーなのに。言ってる意味がわからないと思いますが、読み終わっても何がなんだったのかよくわかりません。置いてけぼりです。
 で。
 元は雑誌連載だったみたいですが、それにしても話の流れが早い早い早い早い早い早い早い早い。とくどく言いたくなる位早い。多々良と真実の話とか、多々良と玉藻の話とか、多々良と静の話とか、もうちょっとねっとりねっとりできるような気がするんですが、そうしないのがまた瀧川武司の妙味でもあるので、どう反応したらいいのか。
 まあ、受け入れればいいんですけどね。ばっちこーい!