感想 嬉野秋彦 『世界樹の迷宮 〜去りゆくモノたちへの鎮魂歌〜』

 内容を要約すると「打倒せよ、ケルヌンノス!」
 冒険自体より、冒険をする各々の意味が交錯するような話。でも節々で世界樹やってると分かるターム、言葉があってニヤリングできる作りでもあります。
 ゲーム小説というにはゲーム本編の話をするわけではないので、どちらかというと俺パーティー妄想に近く、他人のパーティーとかそれに付随する冒険譚を読むのが好きな人向け、という感じです。そういうのがまさに読みたかったので、十二分に楽しめました。若干、まき進行感はありますが、そう長々書かれても軽く読めないので、これはこれでよいかな。嬉野せんせの俺キャラが活躍したりしなかったりする様を見るのが本筋だもんよ。