感想 うそねこ 『コゲちゃモゲちゅ 〜縁側の姫君〜』

コゲちゃモゲちゅ―縁側の姫君 (電撃コミックス EX 107-1)

コゲちゃモゲちゅ―縁側の姫君 (電撃コミックス EX 107-1)

 見所。初期の何してるのか理解しがたさ。以上。
 いやいや。
 なんともいわく言いがたい魅力がある漫画なんですが、本当にいわく言いがたい為に、人に勧めるのが非常に難しいという、大変困った4コマです。面白い面白くないの軸で考えるのが難しいと言うか、面白い面白くないは単なる軸ではなくて、もっと振れ幅があって面白い、面白くないの二元論では語りきれない、複雑な概念なんだなというのが間接的に分かるという、非常に考えさせられる漫画です。←そういう用途で読む漫画ではありません。←そ、それはそうなんですが……じゃあどう読めと? ←それは…………。
 そんな難しい中をなんとか解説すると、若槻荘の華やか且つこりない面々がダラダラ粛々と日常を謳歌する話です。おお、そうだったのか! 全体的にボケの多い4コマ漫画というか、終始ボケてるというか、むしろピントがぼけているというか。ツッコミはあるものの、特に激しいわけでもなく、たまにスルーしたり、だらけてみたりするのが味と言うか妙味というか珍味。そういう4コマです。若干ゆりんな所もありますが、あくまで若干です。過度な期待は以下略。
 ほんわか、というにはとうがたっているし、どたばたというには速さが足りない。しいて言うなら独特の味わいのある変妙なテンションが、良いとしかいえない。でも、このじごくぬるい味わいは嫌いじゃない。決して嫌いじゃないぞ!