感想 北村游児 『美少女いんぱら! 1』

美少女いんぱら! 1 (ジャンプコミックス デラックス)

美少女いんぱら! 1 (ジャンプコミックス デラックス)

 主な内容。美少女打撃系、下品風味。
 見所。見事すぎるな、帯の仕事。

異常に萌えます

 いやいや。
 でも、これは素晴らしいダブルミーニングで紳士も狼狽! 煽り方が入神の域に達してます。これ考えた人は会心の一言が出たといって小躍りしたんだろうな、と妄想してしまいます。
 キャラたち視点でみれば、全員妙なキャラがたっている状態で、非情に満足です。次原がどんどん不幸キャラ度を鮮明にしていくのもいいですが、やはり伊勢谷がやばい。ドMの牝犬願望持ちというアレすぎる設定ですでにおなかいっぱいですが、その言動もいちいちその方向に特化していて、何度「お前それでいいのか?」を連呼したことでしょうか。この辺の悪目立ちが過ぎるキャラのせいで、売りの一部だったであろうはずの主役である友坂の乙女属性が減少の一途をたどり、暴力方面へ特化していくのを見るとどうにもやるせない気持ちになりました。いいぞ、もっとやれ。でも背表紙のような感じもたまにはしてください。
 漫画的には美少女打撃系ですが、強い弱いというランクが話されることは無く、ただ一方的に美少女が強いという理不尽を押し付けてきます。これには戸惑う方もいらっしゃるでしょうが、先人はいい事を言いました。
 可愛いは正義は勝つ!
 ジャスティスが勝つならしょうがないな!
 下品風味、とか書きましたが、主にエロ方面の下品です。下の方の下品ではありません。どうも下品というとアホーガン的下品=うんまるこ&モツという図式が幼少の頃に刷り込まれて、いまだに下品と聞くとそういう方かと構えてしまうんですが、まあそんな構えをするほどには下品です。穢れを知らない少年少女にはお勧めします。お勧めしないと次巻が出ないという不幸が起きるかもしれないし。