感想 あらゐけいいち 『日常 3』

日常 (3) (角川コミックス・エース 181-3)

日常 (3) (角川コミックス・エース 181-3)

 大体の内容。若干ずれてるけど日常!
 見所。

納豆ですよ

 いやいや、いやいや! にしてもあの4コマ意味の分からなさは異常でした。わざわざその形態にして携帯する意味が分かりません。なにがしたいんだー。
 こういう、平常からぎりぎりずれきってない境界線の渡り歩きなタイプの漫画好き過ぎる私からして、この巻で一番好きなのはみおドラゴンスクリューが冴え渡るの“日常37”。いきなり尋常じゃない顔になるみおにびびりつつ、気がついたらみおのぷろれすわざで周りが全滅の憂き目にあってるというカオス感がたまらない作品でした。
 それと「焼きそばだよ!」からの一連の流れが美しすぎる“日常46”。みおぶち切れからのまくし立てあいが凄まじい勢い。これだけで笑える、というかお前ら何もそんなに怒ることないだろう? とついつい老婆心が発してしまうくらいの無意味な青春の感情のビックバン。その癖最後綺麗にしまるしで、ぽかーんと口をあけざるを得ない辺りもまた良好。
 とにかくどちらも強烈な勢いで念仏をまくしたてるかのごとくの怒涛の流れが美しすぎる作品で、正直勢いがすぎるとも思ったりするんですが、でも、たとえそうでもやっぱり好きだなあ、この勢い、と思い直すのであります。無言でドラゴンスクリューに向かう絵とか、キレあう→褒めあうの流れとか、本当に小気味いい。使い方違う気がするけど。