- 作者: 虚淵玄,広江礼威
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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内容を要約すると「ニンジャ」。
ニンジャが良くも悪くも(主に悪くも)目立ちまくった印象が拭えないんですが、この苦情はどこに出せばいいでしょうか? つか、なんだp249の絵! やめろよ、爆笑するだろ! たった1カットでツッコミ所が滲みまくって腹筋が崩壊します。絵の全部が酷いですが、特にネクタイが酷い。まちがったにほんかん全開です。広江さんノリノリすぎる。
さておき。
ヒャッハー! 虚淵だー! と喜んで読んだらやはり虚淵だー! ヒャッハー! と喜んだので、それだけでいい本だったと言いたいですねっ。まあ冗談はそれくらいにすると、ノベライズとしては非常に良い仕上がりというか、アクション物として独り立ちしながら、全体的にきちんと「ブラック・ラグーン」していて、おほーおほーと堪能いたしました。話の都合上、張さんとかバラライカの方が後半目立ちに目立ってしまって*1、ラグーン商会の面々は(レヴィ以外)影が薄かったですが、まあ異聞ならそれもありか。
キャラ的な物の見方でいうと、敵側として出てきた面子が非常に「ブラック・ラグーン」っぽいというか、いい感じに真人間がいない、というか破綻した人しかいないのがいい塩梅。うん、これこれ! いやあ、虚淵さんよくわかってるなあ! 特にニンジャが無茶というか無茶というか無茶。これに対する最終手段も無茶でしたが。というか爆笑。ニンジャ、お前それでいいのか?
イラスト面では広江せんせの大盤振る舞いだけでお腹一杯。なんだか気合が凄い入ってるように見受けれられました。特にp249とp253は、楽しそうに仕事してんなあ、と思わず呟やいてしまうくらいのお仕事です。これだけ見る価値があると言っていいかも。
とにかく楽しませていただいたので、潔く続刊希望してみたいと思います。