感想 若木民喜 『神のみぞ知るセカイ 1』

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

 大体の内容。現実=クソゲーに果敢に立ち向かう男の子は好きですか? 恋愛ゲームの神が、現実の恋にゲーム知識を武器に立ち向かう、って言った方が通りがいいか。
 見所。

あれは残像!!

 いやいや。この辺の無茶描写はやはり神って言うくらいだからなー、というので納得してみたり。
 内容的にラブコメの範疇なのに、それとは一線を画しているのはくっつくのが主眼というより、短期目標な点だろうか。女の子をガシガシ落とす! いちゃいちゃしてる暇なんて無い! というか実際問題、女の子側の落とした関連の記憶が無くなる設定辺りの、ハーレムしない方向性、あるいは修羅場を発生させない措置は、ラブコメ系としては凄い進展だなあ、とか。飛び道具な可能性もないではないですが。それに、いずれこの辺りが問題化してくる、端的に言ってハーレム狙いを思い立つ可能性、修羅場発生の可能性も含めて、なかなか新鮮に感じます。この調子を維持していただきたい。
 にしても、これって魅力的な使い捨て、じゃねえやヒロインが毎回よくないと面白さ半減するというかほぼ減する作品なだけに、その辺の良さは安定しております。これが安定している間は楽しいのが保障されているかもしれず。まあ、メインヒロインは桂馬であるという話もありますから、その桂馬が修羅ばったり実際ラブに落ちたりするのも楽しいかも。まあ連載していたらいずれは来る話だろうから、期待して待ちましょう。